【文スト】面食いですがなにか？

素敵帽子さんと葡萄酒 三 ページ16

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「へへっ。真っ赤になって、かわい」



「か、らかわないでくたさい！誰か呼んで送って貰いましょう」




誰がいいかな。ポートマフィアなのだからポートマフィアの人に頼もう。



芥川さん、は無理かな。樋口ちゃん……も無理かな。多分芥川さん以外の人の面倒見たがらないと思うし。



うーん、黒蜥蜴の人とか？広津さんと立原さんは確かここ1週間仕事で地方に行くっていってたから駄目で……。


銀ちゃんは……。芥川さんに怒られそうだし、下手したら命が無くなりそうなので却下。





どうしよう、困った事にこれ以上ポートマフィアの人に宛がない。




「A」



「ひぇっ！？」




ボーッとしてたら耳元で囁かれた。非常に不味い。供給過多過ぎる。こんな格好良い人に囁かれたら腰の一つや二つ無くなるよね。



そう、現在腰が半分くらい抜けている。と、云うよりは体に力が入らない。此の儘ではカウンターで一夜を明かしてしまう気がする。



使いたくなかった手を使うしか無いのか。意を決してある人に電話した。




「もしもし、お願いがあるんですけど……」



「君が何でもしてくれるなら良いよ」



「常識の範囲内で、私のできることならします」



「いいよ、迎えに行ってあげる。他でもない君の頼みだし。それに元だけど相棒の面倒を見るのは慣れてるからね」

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