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第二訓 ページ3

[夢主様side]

「…高杉さん、それは一体どういう事ですか?」






今、高杉さんからとんでも無い事を言われてしまった。






「今言った通りだ。お前さんには真選組に潜入捜査をしてもらう。」







「そこじゃないです。もっと後です。」







すると、高杉さんは少しばかり不満そうに顔を
歪めながら、私にさっき言った事を復唱する。







「…だから、鬼兵隊とバレないように、男装して
真選組に潜入し、探りを入れて来いと言っているんだ。」







ひょぇぇええ…
男装って何ですか。それじゃバレるでしょ…







「頑張ってくださいっスAさん。美人とはいえ
結構中性的な感じっスから、多分バレやしませんよ」








影からまた子先輩が顔を出して言う。
いや高杉さんの背後と言うべきか。
いつからいたの。







「…でも、真選組に探りを入れるなら他の人でも
いいじゃないですか。女の私に頼む必要あります?」








すると高杉さんは静かに言った。








「…正直に言うと、お前さんは割と地味だから、
男装して潜入しても鬼兵隊とバレる確率が低いんだ。俺やまた子だと確実にバレる。」







こんなに真剣な表情でこんなにも失礼な事を言う
人っているんだね。








「取り敢えず変装道具だけは用意しておいた。
暫くは銀時の所に居候させてもらえ。」








そこまで言うと、高杉さんは傍に置いてあった風呂敷を私に差し出した。







「これだけあれば、バレねェで済む筈だ。安心しろ、何かあれば必ず助けに行くから」






高杉さんが微かに微笑んだ。
もうそれだけで頑張れる気がした。
なんだろうこのまた子先輩的思考は。






「…承りました。鬼兵隊 瀬戸A、真選組に
調査に参ります!」







私は高杉さんに向かってビシッと敬礼すると、
彼はこちらに近づいてきて







私の頭を撫でた。








「あァ。お前さんならやれる。頑張れよ。」







それから私は、着替えを用意して変装道具を鞄に
詰め、連絡用の小型トランシーバー(こんなのあったんだ)を一緒に入れ、調査の準備をした。







「Aさんならやれるっス。これ持って行って
ください、お守りっス!」






また子先輩が差し出したのは、朱色の布の小さな袋だった。
中に入っているものは見てはいけないらしい。
本当に困った時だけ開けろ、と言う事らしい。







「それでは、行って参ります。」






隊士達に敬礼をし、私はそこを発った。

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作者名:蒼桜 | 作成日時:2018年9月30日 10時

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