第一訓 鬼兵隊剣豪少女篇 ページ2
[夢主様side](回想シーンです)
「
いるか、調査してこい。
…くれぐれも、鬼兵隊とバレないように。」
ある日総督の高杉さんに言われたこの一言で、
私の人生は今まで以上に波乱万丈なものになった。
鬼兵隊隊員の私は、幼い頃から剣を扱うのが得意
だった。
それこそ木刀しか使えなかったのだが、その才能はあれよあれよという間に開花したらしい。
そしておよそ5年前、両親が急に姿を消し、街中を
彷徨っていた私に、高杉さんは救いの手を差し伸べてくれた。
今思うと、そもそもあんな所に高杉さんが居たこと自体が奇跡だった。
街中に居たらいつ真選組に見つかるか分からないのに。
然し何故彼が私を救ってくれたのか。
その理由は幾度と聞いても教えて貰えなかった。
そしてあれから4年経った今。
鬼兵隊の隊員として、高杉さんをサポートしている
私です。
また子先輩ともめちゃめちゃ気が合ったり。
武市さんはどうやらロリコンらしいが。
正直言って、結構楽しい。
勿論戦闘は命懸けだが、モブの天人に殺られる程
弱い私ではない。
それに
私にはこの刀がある。
妖刀"万華桜舞"
親が元々使っていた刀で、私が刀の扱いに慣れてきた頃に、渡された。
「_この刀を使って、困っている人を助けなさい。そして悪事を働く者には裁きを下しなさい。
大丈夫、Aなら出来るから_」
そんな言葉と共に。
この妖刀が呪われているとは思えないが。
この刀は、いつも戦いの後、血で紅に染まっている。
両親の言った「困っている人を助け、悪事を働く者に裁きを下す」事がどういう事なのか。
今でもよく分からない。
私が出来ることはただ一つ。
今はただ、鬼兵隊の為に力を尽くすこと。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蒼桜 | 作成日時:2018年9月30日 10時