第4話…夢見心地 ページ5
僕はカフェから見える可愛らしいお花屋さんにいき、花を見ていた。
当たり前だが花の状態はとても良く、ノウゼンカズラや向日葵、ハーブの花などが並んでいた。
ちょうど、ハーブティを作りたいなと思っていた所なので僕はハーブを購入することにした。
お店の奥に店員さんが居るようなのでハーブを購入するため店員さんを呼んだ。
「すみませーん」
すると奥から可愛らしい20くらいの女性が出てきた。
「はーい、あ、いらっしゃいませ! ハーブをご購入ですか?」
「はい。ハーブを一つお願いします」
僕はその時、不思議と温かい気持ちになった。
ハーブを購入した後、彼女と少し雑談していた。
「ハーブ好きなんですか?それともお茶?」
「あ、はい、ハーブは好きだけど、主に紅茶が好きです。」
「へぇ!なんか優雅で素敵ですね!ちなみにお花も好きなんですね」
「そうですか?はい(笑) もともと僕は趣味でガーデニングしてるんです。」
「お花好きな人って優しい方多いですよね!」
「僕はそんなことないけど笑、そうですね」
「ちなみにお仕事は?」
「あ、仕事は… すみません、職業上言えないんですが、よかったら、夜にネットでやってる夏の3人組のラジオ聞いてみてください。」
「ごめんなさい(汗 芸能人の方だったんですかっ」
「気にしないでください笑 また来ます」
僕はバレないように言葉を濁してまた来ますと行ってお店を後にした。
また来ます…
僕はお世辞でもまた来ますなんて行ったことがない。
また来ますなんて行く保証なんてないから使いたくない。
でもなんでだろう…
今回はまた来ますなんて言ってしまった。
いや、思ってしまった。
お花屋さんとかであんなに沢山話が弾んだのは初めてで、何故か彼女の笑顔が眩しくて花を愛する気持ちがすごく伝わってくる。
初対面なのに初めて会った気がしなくて不思議な気持ちになった。
僕は彼女を生き生きと輝く花のような人だと感じた。
また、彼女に会いたいと思い、また来ますなんて言葉を吐いてしまった。
こんなの初めてで自分でもまた会いたいなんて思ってしまったのはびっくりした。
僕は彼女と話したあとしばらく夢見心地で家に着くまで彼女との話を思い返していた。
そして、正気に戻り僕はいつもの様に夕飯を作り2人の帰りを待っていた。
今日は僕にとって不思議な一日となった。
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作者名:しんぐぅじ | 作者ホームページ:https://twitter.com/project00004?s=09
作成日時:2018年9月27日 15時