5.僕と同じ ページ6
鶴丸Side
襖の前に立ち、よいしょと襖を急に開ける主に凄く驚いた。
……………誰かキレそう。
「…人間……新しい審神者が何故ここに……」
三日月が目を見張った。
とりあえず、俺は刀の鞘に手を伸ばした。
燭「……僕たちは、新しい審神者を信じることにしたよ。」
鶴「……心配でほっとけなくてな。」
ニコっと笑うと、三日月は眉を潜めた。
まさか鶴丸が信じるとは……と思ったそうだ。
『……ふふっ。面白いね、鶴介。
君たちは対立して大丈夫なの？』
ニコニコと笑う主に、「鶴丸だ。」と名前を正した。
…………まるで髭切だな。
一「……不愉快ですな。ニコニコと。
人間ごときが来ても、殺されるだけですぞ？」
一期は、殺気を強めつつ笑った。
『………人間が嫌い……か。
………僕は好きだな、人間。』
ふふっと笑う主に、光坊と溜め息をついた。
一「貴方は人間だから、当たり前でしょう？」
一期が刀の鞘に手を伸ばした瞬間、三日月も、一期も、他の奴等も。
全員が固まった。
入り口に佇む主の顔から、笑みが消えたからだ。
目を細めなくなったせいか、黄色の冷たい瞳が強調される。
『人間………か。僕が。』
冷たい表情でゆっくりと俺たちを見ると、またニコッと笑った。
『…鶴丸、刀。貸して？』
主に刀を渡すと、主は刀を鞘からだして優しく握った。
誰もが怯え、顔が強ばったのがわかる。
『………見せた方が速いな。』
そう主は呟くと、自分の腕に貫通するよう刺した。
「「………んなっ！？」」
広間にいた全員が目を見張り、俺と光坊は焦った。
『………見ててご覧。
僕ね、人間じゃないから。』
数秒後。主の傷は跡形もなく消えて、白色の肌に戻った。
目を見張る出来事に、主だけが微笑む。
『………貴方たちは人間を憎んでいる。
それは、人間が貴方たちを自分勝手な理由で傷つけたから。
……………でしょ？』
先程見た天然とは、別人格だと思ってしまう。
主は悲しそうに、目を伏せながら口を開いた。
『………僕と一緒だよ。
こんな体なのは、君たちと同じ………神様のせい。
僕も、神様を恨んでいるよ。』
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せんら(プロフ) - えれんさん» 有り難うございます！こんな凡ミスありますかね……(´¨`)ｼｮｯｸ…。早急に直させていただきます！有り難うございます！ (2019年9月9日 7時) (
レス) id: 1e2db71dc0 (このIDを非表示/違反報告)
えれん(プロフ) - いきなりすみません。燭台切光忠の台詞の前の燭が間違ってましたよ。お話、とても好きです！更新楽しみにしてます！ (2019年9月9日 0時) (レス) id: 6299e122f8 (このIDを非表示/違反報告)
うわばみ(プロフ) - せんらさん» はい、頑張りましょう！(´∇｀) (2019年9月8日 8時) (レス) id: 1627c77424 (このIDを非表示/違反報告)
せんら(プロフ) - うわばみさん» うわばみさんｯ！！見てくれたんですね！有り難うございます！！これからも頑張りますので、お互い頑張りましょう！(*´∀`*) (2019年9月8日 6時) (レス) id: 1e2db71dc0 (このIDを非表示/違反報告)
うわばみ(プロフ) - 続きがとても気になります。これからも頑張って下さい。 (2019年9月8日 0時) (レス) id: 1627c77424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せんら | 作成日時：2019年7月27日 21時
