カラアゲ賢人 ページ8
「はぁ…出来た」
お正月といえばお雑煮でしょ。
お椀を出していると、インターホンが鳴った。
「梶くん出てー」
「はいよ〜」
パタパタというスリッパの音のあとにドアを開ける音がして、その後に
「いや〜あけましておめでとう〜」
カラアゲ賢人の声がした。
「今年も来たんですか…」
「うん、梶くん寂しいだろうと思って。」
「全然寂しくないんですけど…」
「下野さん?」
「お、Aちゃんじゃん」
「おめでとうございます」
「はい、これ。お年玉」
「…アイス?」
「流石にお金はあげないよ」
「なんだ…」
「…いらないならあげないけど」
「いります!嬉しいです!
お雑煮食べてきます?」
「そのつもりで来てるから。」
そう言ってさっさと家に上がった。
「ノーアポでよく来れますね…」
「まあね。
あ、先に言っとくけど、去年みたいに来客中にいちゃつかないでよ?」
「しませんよ!」
「すでに昨日しましたから。」
「えぇ!?」
「ちょ、なんで梶くんすぐそういうこと言っちゃうの!」
「いいなぁ〜君たち〜」
「もうその話やめてください…
で、お餅何個入れます?」
「俺2個で」
「俺も〜」
本当に去年と変わらないお正月だな…
あ、お母さんに顔見せないとなぁ
.
.
.
「____…あ、そろそろ行かないと」
そう言いながら早々と荷物をまとめていった。
「何かあるんですか?」
「ちょっと実家にね」
「あぁ。そっか」
「ごちそうさま、美味しかったよ。
また来るね〜」
そして早々と帰って行った。
「本当に嵐のようにきて去って行ったね…」
ふと携帯を見て、通知に気づきメールを開くと悠と凛は初詣に行ってるらしい。
「梶くん」
「ん?」
「初詣行こう!」
「んー…いいね、行こう。」
それから支度をして2人で家を出た。
321人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「声優」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rinon(プロフ) - 1作目から読みました!読んでいてすごく面白かったしドキドキしました笑とても素敵な作品をありがとうございました! (2018年10月11日 21時) (レス) id: f99e4cad7a (このIDを非表示/違反報告)
梶くんLOVE - すっごく面白かったです!何度も読み直しちゃうくらいこの作品大好きです! (2018年9月17日 19時) (レス) id: 30bbe2ba04 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 1作目から三日かけて読みました!ものすごく内容が凝っていて、面白かったです! (2018年3月6日 2時) (レス) id: a8be3044ec (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 1作目から読ませていただきましたっ!!!本当に楽しかったです! (2018年2月4日 11時) (レス) id: 967f86594e (このIDを非表示/違反報告)
霜架 - 2日で、読みきりました!とっても面白かったです!素敵な作品ありがとうございました! (2017年6月24日 11時) (レス) id: 6ed6169ed9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:simuko | 作成日時:2015年12月22日 21時