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あけましておめでとう。 ページ7

「ほら!そば作ったよ!」

「麺から!?」

「まさか…麺は市販のだよ」


大晦日。

大掃除も済ませ、陽はあっという間に沈んでしまった。



「来年は蕎麦の実から作ろうかな…」

「絶対大変だよ!?」

「わ、わかってるよ!冗談だって〜」




大晦日の2大番組を行ったり来たり交互に見ながら、過ごした。

もちろん蕎麦もすすって。



「去年さー、かなりロマンチックに年越したの覚えてる?」

不意に梶くんが言った。

「ああー、そういえばそうだね。」


「Aちゃんが俺に向かって『裕貴…』とか言った…」

「そこは思い出さなくていい!!!」

「今年はどうする?」

「ジャンプして『私、年越し空中で越した〜』ってやつやる?」


「絶対下の階の人に響くよ!?」


「大丈夫大丈夫、ベットでやろう」

.




.




.


「…さて、残すところあと2分ですが…どうですか?」

「いや、俺にどうですかって聞かれても…」



2人でベッドに正座して向き合った。


「んー、なんだろう、なんかやり納める事あるかな?」


「じゃあ、ほら。」

そう言って顔を近づけた。

「え、わ、私から…?」

「俺からもしてあげるから、ね?」


そう言われて、恥ずかしかったけど仕方なくキスをした。



一瞬口付けて離そうとしたら、梶くんは離してくれなかった。

「ん、ちょっ…と、まっ」


苦しくなって梶くんの耳を引っ張った。

「い、痛い痛い!」

「苦しいってば…」

「嫌じゃないでしょ?」

「…うん」

私が頷いたのを見るとまたキスをし始めた。



そんな事をしている時にふと思い出して梶くんを無理やり引き離した。


「今何分!?」

慌てて携帯を見ると、
時刻は0:01になっていた。

「と、年越しちゃった…」

「あけましておめでとう。」

「うん、あけおめ」


しばらく黙って見つめると、梶くんからキスをしてきた。


「こーやって年越すのもいいね」

「私は酸欠になるけど」



来年の今日も、こうやって年越ししたいな…

「…なんてね」

カラアゲ賢人→←お嫁さんにしてください。



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rinon(プロフ) - 1作目から読みました!読んでいてすごく面白かったしドキドキしました笑とても素敵な作品をありがとうございました! (2018年10月11日 21時) (レス) id: f99e4cad7a (このIDを非表示/違反報告)
梶くんLOVE - すっごく面白かったです!何度も読み直しちゃうくらいこの作品大好きです! (2018年9月17日 19時) (レス) id: 30bbe2ba04 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 1作目から三日かけて読みました!ものすごく内容が凝っていて、面白かったです! (2018年3月6日 2時) (レス) id: a8be3044ec (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 1作目から読ませていただきましたっ!!!本当に楽しかったです! (2018年2月4日 11時) (レス) id: 967f86594e (このIDを非表示/違反報告)
霜架 - 2日で、読みきりました!とっても面白かったです!素敵な作品ありがとうございました! (2017年6月24日 11時) (レス) id: 6ed6169ed9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:simuko | 作成日時:2015年12月22日 21時

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