Will get married.【梶裕貴】

お嫁さんにしてください。 ページ6

「え、えぇっ」

梶くんは顔を赤くして戸惑っていた。

「い、いつも突然されてばっかなんだもん…
それより、アルバム見て？手作りなんだから」


私が入れたのは、今まで2人で撮った写真や私がこっそり隠し撮りした写真。

「ちょ、これ俺寝てるじゃん…」

「可愛かったから」

「あ、これ。初めていっしょに撮影したときのやつでしょ？Aちゃん泣いたやつ〜」

「よ、余計なこと言わないの！」

「あとは…あれ？これ、メッセージカード？」

「うん…梶くんがくれたやつよりは小さいけど…」


たくさん伝えたいことは、
メッセージカードに書いた一言に詰め込んだ。


「 『私を、梶くんのお嫁さんにしてください。』…」

「……う、うん」

ずっと、
結婚しようと伝えてくれるのは梶くんで、私は返事を返すだけだった。

もちろんお互い思いが通じてるならそれでもいいのかもしれないけど、

私からも、ちゃん伝えたかった。



「もちろん、よろこんで。」


「…ありがとう。

プレゼント、気に入ってくれた…かな？」


「当たり前じゃん。一緒大事にするよ？



さ、暗くなってきたし帰るよ？ほら」


そう言って手を差し出した。

「うん…帰ろっか！」


クリスマスが終われば、年が明けて

また梶くんと過ごす1年が始まる。

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