【ＢＬ】壊れた人形 (ページ12)

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９※手抜きっぽいですごめんなさいページ12

自分と主人だと分かると、夢から覚める。

目をこすって辺りを見回すが窓の外には光がない、真夜中に起きてしまったのか。

そしてもう一つ感じたのが、身体の痛み。

状況を理解しようと立ち上がろうとする、
そこでベッドの上に寝ていたはずがソファで寝ていることに気付いた。

身体が痛かったのはこの所為かな
……いやベットで寝たはずなんだけど、夢遊病？と考えていた時に、腹の虫が鳴った。

「キッチン……」

いつもの癖でキッチンに向かって立ち上がろうとするけど、
キッチンの場所は全く教えられていないから、どこに行けばいいのかわからない。

とりあえず、部屋から出る。

すると明かりがついた部屋があった。
少し扉を開き、中を覗くと椅子に座って本を読んでいる主人の優がいた。

扉をノックして、扉を開ける。
部屋の中には、いつもは眼鏡をかけているはずが、掛けていない主人の優。

「A！こっちにおいで」

こっちに来てと言わんばかりに、手を僕に向かって広げている。

主人の命令は破るわけにもいかなく、優の前に立つ。

「ほーら、いつもやってるだろ？」

そう言って僕の腕を引っ張って無理やり、優が僕に抱きつく形になった。

それにしても、いつもやっていると言うのは理解できない。眼鏡を掛けていないから誰と間違えているのだろうか。

「あの、僕は違います。誰かと間違っているなら……」

勘違いを解くために、抱き着かれている手を無理やり離す。

優の表情は不機嫌そうに目がギラギラと光って、前の主人より怖く声が出ない。