不良品彼氏

不良品5 ページ5

ななもり「お話って？」

「あのですね、」

「ここでシェアハウスしません？」

皆「は？」

ななもり「確かにこのお家広いけど…さすがに」

ころん「ぶっちゃけ安全なのかわからないし」

「はい、初めてあった人を信じるなんて難しいことです」

「私もできないです…裏切られたばかりだし…」

皆「…」

「信じて欲しいなんていいません、一緒に暮らしませんか？」

莉犬「本当にいいの？迷惑かけちゃうよ？」

さとみ「疑われながら暮らすって嫌じゃない？」

「いつか…信じてもらえるように頑張ろうって思います」

ジェル「本当に７人で暮らすって大変やで」

「大変でも構わない…それであなた達が幸せになれるのなら」

「何かあったらその時考えればいい」

「絶対にここに来てよかったって思ってもらうために」

「どうですか？」

ななもり「いいんですか？本当に…？」

「はい、もちろんです」

莉犬「捨てないで…ね」

「わかってますよ、裏切られた人の気持ちわかります」

わかる

心が絶望に埋め尽くされて

何も見えなくて

何も考えられなくなるんだ

私は身をもって体験した

他の人に同じ思いなんてさせない


どれだけ辛くて悲しいか痛いほどにわかるから

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