登校 ページ3
適当にトーストを二人で食べて、家のドアを開ける。
志「やっぱAん家来ると遅刻せんで済むなぁ。流石A、しっかり者やね。」
そんな事言って、さりげなく合鍵でカギを閉めてくれた。
天然なのかわざとなのかも分からないから、それが余計にどきどきする。
貴「…ありがと。ほら、早く行こ。」
生憎、無愛想な私にはこんなぶっきらぼうな言い方しか出来ない。
…こんなに、心臓はうるさいのにな。
貴方に褒めてもらうだけで、貴方に近づいてもらうだけで。
私はいつだって、死にそうなくらいどきどきするのに。
志「…ん、A、こっち寄って。」
歩いていたら急に、私の肩を持って自分の方に引き寄せたまーしぃ。
貴「!!??///」
驚いて固まっていると、不意にゆっくりまーしぃは私を離した。
志「車来てた。危ないで、ちゃんと周り見んと。…?A、どしたん?」
真っ赤な顔の私を見て、不思議そうにするまーしぃ。
何でもない、と言って私は少し早足でまーしぃの前を歩く。
けど、いつもはまーしぃが私の歩幅に合わせてくれているだけなので、簡単に追い付かれてしまう。
志「A、駄目やって。危ないやろ?」
そう言って、車道側で私の左手を握るまーしぃ。
貴「…子供じゃないんだけど。」
子供扱いされた風に感じて、少しだけそっぽを向く。
けどまーしぃは、
志「子供扱いしてるんやのーて、お前が怪我すんのが嫌なだけなんよ。許して?」
なんて言ってまた、いつもみたいに無邪気に笑う。
普通の登校時間も、私がとっては心臓がなりっぱなしの時間なんです。
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m.k - 志麻さんカッコいい!これからも頑張ってください♪応援してます (2018年5月23日 18時) (レス) id: 0f070f0f63 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 楓さん» 好きと言っていただけて嬉しいです!少しでも志麻リスに気に入っていただけるよう頑張ります(自分も志麻リスですが)!コメントありがとうございました! (2018年5月2日 21時) (レス) id: c4e81fb3b3 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 好き 志麻リスにはたまらん (2018年5月2日 20時) (レス) id: c9a8dcc171 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - あるとさん» コメントありがとうございます!応援していただけて光栄です! (2018年4月30日 14時) (レス) id: c4e81fb3b3 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - あるとさん» ありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!(*´ー`*) (2018年4月30日 14時) (レス) id: c4e81fb3b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nana | 作成日時:2018年4月15日 12時