グルちゃん ページ35
結局はぐれたことを口実に、Aさんと共に行動することとなったグルッペン。
いやぁ僥倖である。
まぁおっさん×2も居るんやけどな、くそッ！
灯篭のそばでうんこ座りをしながらガバガバと酒を飲むおっさんズを横目に、俺の隣を歩くAさんをチラリと見る。
実に綺麗、今まで見たことのない美しさだ。
gr「Aさん、素敵な浴衣姿だな…その、に、似合っていると思う。」
『ほ、ホント？！うわぁ、なんか照れるなぁ〜グルッペン君もすごくカッコいいね』
gr「へっ？！」
『黒地の浴衣に赤い帯が映えてて素敵！グルッペン君の瞳みたいに綺麗な帯…』
あ、なんや浴衣がカッコいいんか…？
一瞬めっちゃビビって変な声出してしまった。
いや、こんなもんでビビってはいけない。
gr「Aさん、は…どこか行きたいところはあるか？」
『えっとね、えっとね！私射的やりたい！』
gr「射的…良いな行こう。俺の得意分野だ！」
そう言って射的の屋台を探していれば、ふいにAさんがトンと肩を叩く。
『そういえば私のこと呼び捨てでいいんだよ？もうお友達なんだから、遠慮しないでね！』
gr「い、いきなり呼び捨ては…流石に申し訳ない！から、その、善処…します。」
『ふふふ、カタコトだよう』
gr「俺もよ、呼び捨てとかで構わないから。」
『いいの？やった、じゃあグル君かな？いや、でもなんかしっくりこないなぁ…』
gr「ぐるくん…」
新鮮な呼び方に萌えを感じていれば、射的の屋台のすぐ側まで来てしまった。
すると、先程まで並んで歩いていた俺より幾分か小さい彼女は、グイと俺の前に回り込んで。
『ふふ、グルちゃんが1番しっくりくるや』
gr「ぐ、グルちゃん…」
『あ、今空いてるよ！行こ行こっ』
袖を引っ張ってはしゃぐ彼女に、恥じらう余裕もなく射的の屋台へ連れていかれる。
グルちゃん
彼女の声が頭に響いて離れない
何処かで蝉が鳴いている
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
因みにこの番外編は、本編よりすこし先のお話です。島津がくそなせいでだいぶ長くなると思われますがご了承ください…
長らくストック補充のため更新がノロノロでしたが、これからはバリバリ頑張ります
.
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じぇーけー - めっちゃこの作品面白くて好きです！見つけるのが遅すぎたことに後悔しています……更新されたら踊って喜びます！健康に気をつけてください、！ (2022年12月12日 14時) (
レス) @page38 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
漢字ノートが終わらない小学生 - 続きお待ちしております！！ 健康に気をつけてくださいね！ (2020年8月18日 0時) (レス) id: abb7299221 (このIDを非表示/違反報告)
いもこ(プロフ) - まってます (2019年4月28日 21時) (レス) id: 07d14ed038 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - いつまでも待っています！頑張ってください！ (2019年2月19日 16時) (レス) id: efe5fa3d58 (このIDを非表示/違反報告)
コネ(プロフ) - いつまでも待ってますわ！この作品に出会えて良かった！ (2019年1月25日 22時) (レス) id: 22e22efe5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：島津旧式 | 作成日時：2018年8月16日 9時
