まず胸ぐらから手を離そうぜ? ページ19
ピーンポン、という聞き慣れた呼び出し音が響き、インターホンからこれまた聞き慣れた声でちょっと待ってやぁ〜と聞こえ、玄関の戸が開く。
tn「おー、ぴったし10分前!モテる男はやっぱりちゃうなぁグルさん」
gr「誰だって普通は早めに来るだろう。そんなんもでけへんからトン氏は童貞やねん」
tn「やかましいわいww」
しょうもないやり取りをしながら、トン氏に促されて中にお邪魔する。
取り敢えずA来るまでここ座っといてとトン氏の自室へ案内されれば、ベッドの下を覗き込む。
tn「あ、A今家出たって…って何しとんねんコルァ。」
gr「なんや、え.ろ本探しとるだけやんけ。」
tn「あらへんわ!!探すな探すなww」
gr「つまらん童貞やな。」
なんて言っていれば、また聞き慣れたインターホンの音が聞こえる。はいはいー!とトン氏がまた玄関へ小走りに向かう。
__とうとう来てしまった。やべえ緊張で手汗が…!会ったらなんて言えばいい?こんにちはとか?いやなんか変だな。
黙っておけばいいか…と考えていると、こちらへ向かう足音が聞こえた。
よし、落ち着け俺。最悪ちょい会釈するくらいでも仕方ないわ……すると扉が開く。
tn「宅配便でしたわ。」
殺す!お前殺す!!と言いながらすごい勢いでトン氏を揺さぶる。
俺の緊張とドキドキを返せこの野郎。そう考えていると玄関から『とんちー?お邪魔するよー!』と、可愛い声が聞こえた。
tn「ちょ、酔うから!酔うからやめてぇ?!んぁ、A来たわ」
gr「なっ、ちょ、どうすれば」
tn「いやまず胸ぐらから手を離そうぜ?」
パッと手を離せば、この部屋の扉がゆっくりと開く。恐る恐る入ってきたのは、今まで俺が密かに想いを寄せていたAさん。
『え、わ、えっ?!ちょっととんち!!本当にグルッペン君呼んでくれてたの?!』
tn「え、だってAが言うから」
『絶対嘘だと思ってたー!グルッペン君ごめんね、付き合わせちゃって』
gr「いや……俺が来たかっただけだ、から。別に全然構わない。」
『ほんと!?なら良かったぁ』
よっしゃぁ!割と普通に会話できた!いやまぁ出来て当たり前なんだが。この前のひとらんだな、よりは進歩したと我ながら思う。
トン氏は何やらスマホをいじっているがどうせアイツらに実況でも頼まれているのだろう。
そんなこんなで、
ドキドキデート大作戦!とんちもいるよ♡が、遂に幕を開けた。
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じぇーけー - めっちゃこの作品面白くて好きです!見つけるのが遅すぎたことに後悔しています……更新されたら踊って喜びます!健康に気をつけてください、! (2022年12月12日 14時) (レス) @page38 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
漢字ノートが終わらない小学生 - 続きお待ちしております!! 健康に気をつけてくださいね! (2020年8月18日 0時) (レス) id: abb7299221 (このIDを非表示/違反報告)
いもこ(プロフ) - まってます (2019年4月28日 21時) (レス) id: 07d14ed038 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - いつまでも待っています!頑張ってください! (2019年2月19日 16時) (レス) id: efe5fa3d58 (このIDを非表示/違反報告)
コネ(プロフ) - いつまでも待ってますわ!この作品に出会えて良かった! (2019年1月25日 22時) (レス) id: 22e22efe5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:島津旧式 | 作成日時:2018年8月16日 9時