09.『家族風味のお茶』 ページ15
「源外さーん、頼んでたトリオン爆弾できたー?」
大仏は支部の三階にある支部用の開発室に篭りきっりのエンジニア、平賀源外の元を訪れた。エンジニア室の扉には源外庵と書かれたプレートが立て掛けられている。
「なんつーもん頼んでんだ!!」
階段下から1階にいた銀時はそんな大仏にツッコミを入れた。彼女の言うトリオン爆弾とはこの街一体を更地にする威力を発揮するものを指している。どこぞの兵器を考えているのだとしか言いようがない。ついでにこれ程威力はないが、ボーダーのトリガーにはそれなりの威力の
「んなもん頼まれた覚えはねぇが」
源外は趣味であるロボット作りをしていた。螺子を回し、組み立てる。まるで家族のように接し、その様子は楽しそうだった。
「楽しいかい?」
「ああ。こいつらが、どうしても捨てれねえからな」
エンジニア室で動き回る機械。それは、人型ではなく、どちらかというと某ロボットアニメとかに出てきそうな形だ。
「それは結構。その内城戸さんの所にも送りつけようぜ」
悪どい表情を浮かべ、彼女は源外の制作したロボットを眺める。まるで感情を持っているかのようにその表情に驚いている。
「あんたボールペン投げられるの好きなただのMだろ」
「君に言われたくなーい」
けらけらと二人は笑い合いながら、源外はまた螺子を回した。大仏はその傍らで、源外の作ったロボットから受け取ったお茶を飲みほした。
「銀時、今日はメンチカツが食べたいです」
松陽は湯呑みに淹れたお茶を啜りながら、炬燵の中にいる銀時に笑いかける。
「昨日魚の煮付けって」
「メンチカツ」
二人の間に沈黙が流れた。結局、銀時が折れて今日の夕飯はメンチカツになるのだった。
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黒井蜜柑(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます!三人の絡みは、多分増えていくと思います!一応二人ともキーパーソンになるので!銀魂のキャラが生きるようにやっていきますので、これからもよろしくお願いします!体調を気遣っていただきありがとう御座います!瑠璃さんもお気をつけください。 (2018年7月26日 22時) (レス) id: 9eff08ca5a (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 凄く面白くって続きをわくわくしながら待ってます!高杉と銀時が大好きです!夢主と高杉と銀時の絡みの話をもっと読んで見たいです。最近暑いですから体調に気をつけて更新頑張ってください。 (2018年7月26日 22時) (レス) id: cd04157892 (このIDを非表示/違反報告)
黒井蜜柑(プロフ) - ミリアさん» お気遣いありがとう御座います! (2018年5月15日 17時) (レス) id: 9eff08ca5a (このIDを非表示/違反報告)
黒井蜜柑(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます、真逆読者がついていただけるとは。転生した系の下記か、両方のコラボですね。思いつけば書いてみたいと思います。高杉と銀さん、神威はキーパーソンなのでドシドシ出しますよ! (2018年5月15日 17時) (レス) id: 9eff08ca5a (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - あと今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーか銀魂とコラボかトリップか転生したリボーンか刀剣乱舞かワンピースかKアニメかフェアリーテイルかヒロアカの作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも体調に気をつけて更新頑張ってくださいね (2018年5月15日 16時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒井蜜柑 | 作者ホームページ:http://minanami2.naho.ayaka.
作成日時:2018年4月11日 22時