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60/変わらないモノもある ページ10

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「フン」


屋上で見ていた桂は、鼻で笑った。


「美しい生き方だと? アレのどこが美しいんだか」


アレとは、落下から逃れるために垂れ幕にしがみつく銀時の姿の事。


「…だが昔の友人が変わらずにいるというのも、悪くないものだな… お前もそう思うだろ、A


桂は空を見て、今ここにはいないもう一人の友の姿を浮かべると、屋上で着地したヘリに乗り込んだ。

すると、桂に次いでヘリに乗り込んだ浪士が、桂に言った。


「…いましたね、桂さん」

「? 何がだ?」

「攘夷志士の中で噂になってる、《二代目『(せき)(おう)()』》と呼ばれる真選組の隊長ですよ」

「二代目赤桜鬼だと?」

「あれ、知らなかったんですか? 攘夷志士の中では結構有名な話ですよ? まァ、俺はその赤桜鬼がどんな人かは知りませんけど」


桂は腕を組み、宿敵・真選組面々の顔を思い出そうとするが、ボヤがかかる。そもそも何人くらいいたのかすら思い出せない。

だが、その中で、一人だけ思い出した。


(……確かにいたな、真選組の中に似た顔の者が。奴の名は確か──)


**********


「見事に逃げられましたね」


Aはもぬけの殻となった部屋を見渡す。先程まで浪士達が立て籠もっていた部屋を。


「あの銀髪の人、相当無茶しますね。アンナの私達に放り投げて逃げればよかったのに」


Aはそう言う一方で、それは無いかと思った。

何故かはわからないが、どうしてもそう思った。彼はそんな人間では無い。今日初めて会ったにも関わらず──言葉や剣を交えなかったにも関わらず。


「また会える気がする」


確証はないが、また会える気がした。一度繋がった縁は、そう簡単には切れない。

例え、その命が途絶えたとしても──

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真代 - 面白かったです!これからの展開楽しみにしてます。連載頑張ってください! (2023年1月14日 0時) (レス) @page37 id: edcb4d77ca (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - すごく面白いです! 更新頑張ってください! (2019年8月24日 22時) (レス) id: 03c8d67e55 (このIDを非表示/違反報告)
零夜シイ(プロフ) - ナシさん» ありがとうございます!(何度も言いますが)飽きっぽいですが頑張れるだけ頑張ります!なので、これからもよろしくお願いします! (2019年3月21日 20時) (レス) id: 4f3e692970 (このIDを非表示/違反報告)
ナシ(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも応援してますので、更新頑張ってください!! (2019年3月21日 20時) (レス) id: e3d5fe9d17 (このIDを非表示/違反報告)
零夜シイ(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!これからもどんどん書いていきたいと思いますが……出来るかなァ… (2019年3月17日 17時) (レス) id: 4f3e692970 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天閑 | 作成日時:2019年3月15日 15時

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