【銀魂】四葉の魂 ｰ 2

83/花より陣地争奪戦 一回戦 ページ33

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「それでは一戦目。近藤局長vsお妙さん」


一戦目は、ストーカーvs被害者──ゴリラとゴリラの対決。


「姉上、無理しないでください。僕代わりますよ」

「いえ、私がいかないと意味がないの…」


弟の心配からの代行宣言を、お妙は穏やかな口調で断った。


「あの人、どんなに潰しても立ち上がってくるの。もう、私も疲れちゃった」


そう、疲れたのだ。そして、その疲れから解放される方法は、一つだけ──


「全て終わらせてくるわ」


「何を？」とは聞かなかった。新八は姉の瞳を見て、全てを悟った。そして、思った。


(ヤバイ、あの瞳(め)は…)

「ハイ!! 叩いてかぶって、ジャンケンポン!!」


全てを悟った新八を他所に、山崎の合図で、二人の勝負が始まった──始まってしまった。


(殺る気だ!!)


結果、近藤がパー、お妙がグーで、近藤の勝ち。つまり、近藤がヘルメットで頭を守り、お妙はピコピコハンマーで近藤の頭を狙う訳だ。


「おーーっと、セーフぅ!!」


近藤はハンマー攻撃が来る前にヘルメットを被る。つまりは、近藤の言う通り『セーフ』。なのだが…


「セーフじゃない!! 逃げろ、近藤さん!!」

「え？」


新八の言っている意味が解らず、近藤はお妙を見る。



「天魔外道皆仏性四魔三障成道来魔界仏界同如理一相平等…」


何故かピコピコハンマー片手に、出てはいけないオーラを全身から出して、訳のわからないモノを唱えているお妙を──

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