69/巨大犬発見伝 ページ19
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Aは土方の案から、銀時達が向かったであろう場所に赴いた。そこは、かぶき町にある、某広場。
そこには、寝転がっている銀時と新八、そして例の巨大犬が眠っていた。土方は寝転んでいる銀時を見下ろす。
「オウ、ここにいたか」
「ん? あァ、おめェ等か。何だ、仕事もせずに真っ昼間から。遊び仲間でもお探しですか?」
「テメーを遊びに誘うか。喧嘩ならまだしもな」
「こないだ売られた喧嘩、菓子おりつけて返してやったぜ?」
「上等だ! じゃあ今度はフルーツセットつけて返してやる!!」
銀時は起き上がり、土方は刀を抜く。すると新八も起き上がり、土方から離れるが、その先には巨大犬がいて、新八の頭に噛み付いた。
その犬を見て、Aは銀時に声をかけた。
「時に銀髪の侍さん」
「銀さんでいいよ」
「それじゃあ銀さん、その犬は銀さんの犬ですか?」
「別に俺の犬ってわけじゃねーよ。何だ突然」
「話進めてんじゃねー!!」
「幕府の上の繋がりで、その手の動物を欲しがっているお方がいまして。その犬、真選組に引き取らせてください」
「ヤダね。お前さん個人ならともかく、
「つーか俺の存在忘れてんだろ!!」
「ワン」
土方の横からの言葉に、犬の鳴き声が重なった。
「? どうしたの、定春」
巨大犬・定春は、のっそりとA達に向かって来た。銀時は今までの経緯から、土方は銀時達の有様を見てから、その場から退く。
「おいお嬢ちゃん?!」
「Aです」
「あァ、そうなの…じゃなくて、早くそこから離れろ!」
銀時からの忠告。
しかし、それは杞憂に終わった。
「あなた、定春って言うの?」
「ワン」
定春は噛まず襲わず、むしろAに自ら擦り寄り、尻尾を振った。
「アレは…懐いてるんですかねェ?」
「何でェ?」
銀時と新八は、脱力した。
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真代 - 面白かったです!これからの展開楽しみにしてます。連載頑張ってください! (2023年1月14日 0時) (レス) @page37 id: edcb4d77ca (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - すごく面白いです! 更新頑張ってください! (2019年8月24日 22時) (レス) id: 03c8d67e55 (このIDを非表示/違反報告)
零夜シイ(プロフ) - ナシさん» ありがとうございます!(何度も言いますが)飽きっぽいですが頑張れるだけ頑張ります!なので、これからもよろしくお願いします! (2019年3月21日 20時) (レス) id: 4f3e692970 (このIDを非表示/違反報告)
ナシ(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも応援してますので、更新頑張ってください!! (2019年3月21日 20時) (レス) id: e3d5fe9d17 (このIDを非表示/違反報告)
零夜シイ(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!これからもどんどん書いていきたいと思いますが……出来るかなァ… (2019年3月17日 17時) (レス) id: 4f3e692970 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天閑 | 作成日時:2019年3月15日 15時