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ｰ３７ｰ S ページ13
｢これ、お揃いで買っちゃった…学校に持っていく鞄に一緒に付けない？…っていやか。乙女みたいなことしてごめん。｣
『んふふっ』
慌ててる姿を笑われた。
｢笑うなよ。いいよ。俺1人で付けるから。｣
拗ねてる俺を見て微笑んでいる。
『可愛くてつい笑っちゃいました。一緒に付けましょ。ね？本当にありがとうございます。大切にします。』
｢ありがとう。｣
めちゃくちゃ嬉しくてカッコつけたかったけど口元が緩んでしまった。
Aちゃんが家に入るまで見送った。
自分の部屋に入ってからもAちゃんのことで頭がいっぱいだった。
ただ、一つ気になることがあった。
頭をポンポンした時、一瞬だけ悲しそうな顔をした。
あれはなんだったんだろう…？
もしかして、俺以外のこと考えたり…いやそんなこと考えたくない…
振り向いてもらうにはどうしたらいいんだよ…
諦められたらどんなに楽か。
でも諦められないだって…好きだから。
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作者名：さー | 作成日時：2019年7月14日 21時
