【銀魂】ドSの愛情表現

真選組の日常【仕事】 ページ16

『ちょ、痛い痛い！！』


手錠がついたままの状態でどうすれば安全に屯所まで送ってもらえるかと考えた結果、手錠を付けたまま輪っかを作るように腕を広げてその中を銀さんにくぐってもらうという結論に至った。



でも、相手は成人男性で、それなりに筋肉もついている人物。私が精一杯輪っかを作ってもどうしても肩でつっかえてしまい苦戦していた。



『無理ですって！！痛い！！ちょっと、肩外してくださいよ！』



「肩外すってなんだよッ！！すぐ諦めんじゃねー！オメーが提案してきたんだろ！！」



そう言って無理矢理くぐろうとしてくる銀さんに私の腕は悲鳴をあげていた。



『ちょ、マジで無理ですって！』



手錠とか首輪とかいう以前に、騒がしくて目立つ一組の男女。



「あー！もう、うるせーな！！」



そう言って腕を引かれれば後ろから包み込まれるように、原付の前に乗せられる。



ふわりと暖かい感覚とともに、甘い香りが鼻を掠める。



「最初からこうすればよかったんだよ。」



そう言って平然とバイクを走らせる銀さんにドキッと胸が鳴る。



…………わけない。



『このシチュエーションは完全に胸キュンポイントですね！相手が万年金欠の銀さんじゃなくて、金持ちイケメンだったら完璧ですッ！』



「突き落とすぞ、クソアマ。」

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