『PHYCHO-PASS』偽神を生んだ研究録 (ページ16)

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P14　7月24日ページ16

今日は伴仁の墓前に現状の報告をしにいった。
　私は無力だったこと、研究が思い半ばで中断されること。
　今の私の気持ちを全て話した。

　こんなことをして何か意味があるわけではない。
　私自身の勝手な自己満足だ。
　けれども、言葉を返してくれこそはしないが私は伴仁が私の話を聞いてくれているような気がしてならなかった。

　……それだけ私は追いつめられているのだろう。
　そう考えたところで私は我慢していた気持ちが一気に溢れ出し、情けないことに大声で泣いてしまった。
　近くを通った人は私をいぶかしんだだだろう。
　ただ、そんなことを気にする余裕もなく、私は泣いていた。

　友の無念を晴らすことができず、自らの研究も途中で破棄されてしまう。
　私はこれから何をして生きていけばいいのだろうか？
　研究の完全停止まで残り一か月。
　やれることがあるとは言ったが、やはりそれには限界がある。

　ここにきて私はまた立ち止まってしまった。

　研究停止まで残り30日