こたつとアイス(傭兵、リッパー) ページ17
そろそろ雪も降りそうだから、と荘園主が美智子さんと一緒にコタツを出していた。最初は談話室にひとつしかなかったコタツはふたつみっつと増え続け冬が終わるまでは談話室にコタツが大量にあるらしい。
「は〜…試合終わった終わった、手も洗ったしコタツ空いてるかな?」
「A、ここ空いてるぞ」
声の聞こえた方を振り向くといつもより着込んだサベダーさんがアイスを頬張りながらこちらに手を振っていた。アイスを頬張るサベダーさんの向かい側にはリッパーが座っていてこたつの上に置いてあるアイスの残骸たちに顔を顰めていた。
「あ、ありがとうサベダーさん…このアイスたちは一体?」
「マイクとウィリアムがコタツで食べるアイスが美味いって教えてくれたから試してるんだ…美味すぎてどのアイスを食べても足りない…」
むぐむぐと未だアイスを頬張る彼にリッパーは未だに表情を変えていない。
「だからといってそんなに食べます?傭兵如きが腹を下しますよ…んぐ!?」
彼が話終わる前にサベダーさんは新しいアイスを開け彼の口に突っ込んでいた。普段洒落たような振る舞いのリッパーがサベダーさんのペースに巻き込まれてるのは少し面白い。
「お前もAが来る前は一緒にアイス食ってくれてたのにな」
「いけませんサベダー…私は紳士ですのでAさんの前でその様な行動を」
「このアイス美味しいかも〜、サベダーさんもいる?」
「Aさん???」
こうして私たちはコタツとアイスの魅力に取り憑かれその後仲良く御手洗に走った。
ゆく年くる年、みかんのすじ(納棺師)→←調理場は宇宙空間(納棺師、踊り子、黄衣の王)
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薄荷ゼリー(プロフ) - 通りすがりさん» コメントありがとうございます、更新率は低下してますが今後もご愛読頂ければ思いますm(*_ _)m (2021年12月28日 12時) (レス) id: a93fc2bc72 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ドキドキする話やクスッとくる話、色々あって読んでてとても楽しいです!(≧∇≦)応援してます⸝⋆* (2021年11月20日 15時) (レス) @page11 id: 2f87ec2489 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薄荷ゼリー | 作成日時:2021年6月14日 20時