それは砂糖よりも甘いんだね【短編集】

協力狩りのお相手は（白黒無常、リッパー） ページ9

(リクエスト物、糖度は控えめ)
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右にはレクイエム衣装の無常さん、左には銀のテンタクル衣装のリッパーさんが私の手を握っている。正直邪魔だから手を退けて欲しいのが本音だがそうもいかないだろう。

「Aは私と協力狩りへ行くんでしょう？」

「いいや我らと共にですよ。今日こそ全吊りしましょう」

協力狩りはあと数分で始まってしまう、それまでにいっしょに行く相手を決めなければ試合には参加出来ないのだ。私が迷っているとリッパーさんが手の甲に軽いリップ音がなるくらいのキスをしてきた。

「…この薔薇杖エセ紳士が」

「ふふ、奪えるならこの位しませんとねぇ…？」

そう言いながら横目で無常さんを見つめるリッパーさんがなんだかかっこよく見えてしまった。すると無常さんは手首にキスをしてきた、リッパーさんとは違って優しくそして少し重めだった。

「ふふ、どうですかAさん」

「…貴方もなかなかやるじゃないですか」

「それで…貴女はどちらを選ぶのです？我らですか、それとも彼ですか？」

2人からの視線が熱い、熱すぎる。あんなラブコールのようなおねがいの仕方は狡いと思う。しかし私の答えは決まっている、もう決まっているんだ。

「分かりました……では、最初から約束してたロビーくんと協力狩りに行きます！」

すると2人は信じられないという顔をしてその場でがっくりしていた。だって昨日から約束してたもの仕方ないじゃない。私はまた別の日に誘いをお願いして待機室で待っているロビーくんの元へ向かっていった。

その後の協力狩りでは全吊り出来たがロビーくんに指摘されたように私は終始顔が赤かったらしい。

2人だけのダンスホール（探鉱者）→←君の好みは知っている（占い師）

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