好きになってしまったんだ（納棺師） ページ4
生きている人間は嫌いだったのに僕は生きている人間を好きになってしまった。誰に対しても平等に接し、花が咲いたように美しい笑顔をうかべる彼女、Aを好きになってしまったのだ。
「納棺師、また彼女のことを考えているのかい？いい加減思いを伝えればいいのに」
黄薔薇が咲く庭園で写真家が僕に呆れたように言ってくる。彼は僕の話を聞いてくれる数少ない話し相手の1人、ゲームの時は敵同士だがゲーム以外になれば話は別だ。
「いや…確かにそうなんですが、その…Aさんには僕みたいな人なんか…」
「そうか……ふふ、じゃあ僕は席を外そう。じゃあ君の大好きな女の子と話すといい」
「えっ」
じゃあね、と手をヒラヒラさせて去っていく彼を見つめていると横から肩を軽く叩かれた。僕はどうせからかいに来たのだろうと思い振り向くとAさんがにこにこ笑って立っていた。
「あ、あ、A…Aさん！？！？」
「イソップさんこんにちは…うわぁ！？」
どういう事か僕は動揺しすぎて尻もちをついてしまった。Aさんもこれにはびっくりしてるだろうと思った矢先だった。
「あ、あの……た、立てますか…？」
なんと手を差し伸べてきたのだ。Aさんの後ろには先程出ていった写真家が窓越しににやにやしている、くそ、確信犯か。
「だ、大丈夫です。ありがとうございます…」
僕は彼女の手を握って立ち上がるのを手伝って貰った。なんて素晴らしいハプニングだったのだろうか。
「あ…イソップさんと…手、繋いじゃいましたね…」
たった今気づいたのか、彼女の顔はほんのり赤くなっていた。あまりにも可愛い、可愛すぎる。
「あの…もし良ければおしゃべりしませんか？イソップさんと1度話してみたかったんです」
「わ、わかりました…ではあちらのベンチに行きましょうか」
僕は彼女の手を取りベンチへとエスコートする。さて…何か話そうか、彼女は何が好きなのだろう…そう考えながら僕らはベンチへ座った。
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Mase(プロフ) - みこさん» レスが遅れてすみません、ホセさんのお話はいつもより感情移入しながら書いたので喜んでくださって嬉しいです！ (2021年3月28日 23時) (
レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あぁ。ホセ、これからも幸せに生きて！！！ ホセの話めちゃめちゃ好きです！！ (2020年9月25日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» あまりウィルを書いたことがなかったので楽しかったです、リクエストありがとうございました！ (2020年9月12日 0時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - …ウッ！ウィリアムがかわいい。すき。ありがとうございます！！！ (2020年9月6日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» リクエストありがとうございます、遅くなるかもしれませんが書かせて頂きますね！ (2020年8月30日 16時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅縹 | 作成日時：2020年4月18日 1時
