検索窓
今日:21 hit、昨日:6 hit、合計:73,995 hit

さらばハロウィン街 ページ29

急いでドレスから普段着に、髪の毛も解いてある程度整えると私はとある道に立たされかぼちゃの吊り下げランタンを持たされた。

「この道を通れば貴女は元の世界に戻れます、但し決して振り向かないで歩き続けてください。振り向いたらまた戻りますので…」

「眠くなるまで歩き続ければ大丈夫だ、ところで…私との約束は破っていないね?」

仮面紳士さんの問いかけに私は頷くといい子だ、と頭を数回撫でられて道へと背中を押された。

「さようなら旅人のお嬢さん、絶対に振り向くなよ」

私はその後聞こえる2人の口喧嘩を後ろに道を歩き続けた。歩いて歩いて振り向かないように歩いて…あれ、だんだん眠くなってきたな……。

――――
「ようやく目が覚めたのですね。ごめんなさい、この子が道端で貴女が倒れているのに気づいたらしくて…」

目が覚めると私は質素なベッドに寝かされていた。どうやら道端で倒れていて今私に寄り添っている黒猫が飼い主である首長シスターさんの元へ知らせてきたらしい。

「あ、あの時のシスターさん…!」

「覚えてくれてたんですね、あの時は私の愛猫を見つけて下さりありがとうございました」

「い、いえいえ!そんな大したことじゃ…!」

いやいやと私は首を振るがシスターさんはありがとうございますと深々と頭を下げている。すると私のお腹からぐうぅと音が鳴り始めた。

「きっとお腹が空いてるんでしょうね、今暖かいスープとパンを持ってきますね。どうか今はゆっくり休んでいてください」

それでは、と言いながら部屋を出るシスターさんを見つめながら私は寄り添う黒猫を優しく撫でた。

!ハロウィン話解説と後書き!→←頭が上がらない伯爵たちと10月31日



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (123 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
187人がお気に入り
設定タグ:第五人格 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Mase(プロフ) - みこさん» レスが遅れてすみません、ホセさんのお話はいつもより感情移入しながら書いたので喜んでくださって嬉しいです! (2021年3月28日 23時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あぁ。ホセ、これからも幸せに生きて!!! ホセの話めちゃめちゃ好きです!! (2020年9月25日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» あまりウィルを書いたことがなかったので楽しかったです、リクエストありがとうございました! (2020年9月12日 0時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - …ウッ!ウィリアムがかわいい。すき。ありがとうございます!!! (2020年9月6日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» リクエストありがとうございます、遅くなるかもしれませんが書かせて頂きますね! (2020年8月30日 16時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:浅縹 | 作成日時:2020年4月18日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。