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夜の徘徊人たち ページ26

あれから私はエクソシストさんと合流した仮面紳士さんと必死になって綺麗な服を選んでメイクをしてもらって髪も結い上げて貰った。こんな服装なんて人生で何度か経験しないかもしれない、2人に見送られて私は屋敷がある場所へと向かう。

途中飴を持った巾着袋のような男の子やふよふよと漂っている帽子をかぶった幽霊の女の子に絡まれてびっくりしたけど皆私のことを噂で聞いていると話していてびっくりした。
あと少しで屋敷に着くところだ、その時だった。背後から長身で顔色の悪い牙を生やした男性に抱きつかれたのだ。

「お姉さん…血、分けてくれない…?」

「は…?」

「いまお腹すいてて…でも今まで飲んだ血はどれも不味くて…うん、でもお姉さんの血は美味しそうだから…」

ちょっとだけ痛いからね、と首筋に牙を立てられた瞬間だった。後ろから何かが落ちてきてその衝撃で後ろにいた男は軽く吹っ飛んでいた。

「またお前は血を求めてさ迷ってやがるのか流浪者、そこまで血が欲しいなら伯爵の屋敷に行ったらどうだ?」

「だって今日伯爵の屋敷に行こうとしたら血の剣いる…僕あいつ嫌い、なんかムカつくし」

「はぁ…あぁ、すまないねお嬢さん。怪我はないか?こいつに血を吸われては…なさそうだな良かった」

どうやら私を助けてくれたのは目の前にいるフードを被り青い目をしたトカゲ男らしい。先程血を吸おうとしてた吸血鬼を踏んずけているのはスルーしよう。

「話は伯爵から聞いてるから話さなくていい。こいつの事は放っておいて…よし、こちらにどうぞ?」

トカゲ男は両手を開いて私を見つめている、何が何だかわからないまましていたら急に近づいて私を抱き上げた。

「ひっ!?なにするんですか!?」

「鈍感なお嬢さんにはこのくらいがいいだろう?捕まれ、すぐに運んでやるからな」

私をしっかり抱き上げて急に空へ高く飛び上がる彼に私はひたすら叫び声をあげるしか無かった。

伯爵たちに誘われて→←退魔師と配達人



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設定タグ:第五人格 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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Mase(プロフ) - みこさん» レスが遅れてすみません、ホセさんのお話はいつもより感情移入しながら書いたので喜んでくださって嬉しいです! (2021年3月28日 23時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あぁ。ホセ、これからも幸せに生きて!!! ホセの話めちゃめちゃ好きです!! (2020年9月25日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» あまりウィルを書いたことがなかったので楽しかったです、リクエストありがとうございました! (2020年9月12日 0時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - …ウッ!ウィリアムがかわいい。すき。ありがとうございます!!! (2020年9月6日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» リクエストありがとうございます、遅くなるかもしれませんが書かせて頂きますね! (2020年8月30日 16時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:浅縹 | 作成日時:2020年4月18日 1時

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