君のとなりに座りたいだけ(傭兵、占い師) ページ15
(リクエスト、取り合いにならなかったかもしれない)
―――
しまった、早く着きすぎたと思った。
ゲームが始まるのは今から1時間後だ。正直に言おう、私の部屋の時計が壊れていたのだろう、だからこんな早く来てしまったのかもしれない。
暇を持て余すこと10分、今日のチーム仲間であるイライとナワーブが2人で揉めながら入ってきた。
「いいかい、Aの隣に座るのは私だよ」
「いいや俺だな。悪いがイライには譲れない」
どうやら私の隣にどちらが座るか揉めているらしい。私はため息をついて執事が持ってきてくれた紅茶と軽食に手を出し始めた。
「イライは俺より荘園にいる時間が短いし俺の方がAを助けることができる。だから俺が隣にいれば色々教えられるだろう」
「天眼を甘く見ては行けない、代償はあるけど私はそれを使って未来予知が出来てAを守る事が出来る。だから隣の席は私が貰おう」
なんだこの喧嘩は…しかも私には丸聞こえなんだ、正直恥ずかしいからやめて欲しい。後ろに立っている執事に助けてと目線を送っても執事も申し訳なさそうに見つめてくる、どうやら助けてくれなさそうだ。
20分…30分…と時間が経っていく、2人の口喧嘩は止まらない。そしてゲーム開始まで10分となった。もう喧嘩も聞き飽きた頃だった、誰かのペットであろうミニ結魂者が私の隣にぴょんと現れた。
「あぁ…すみません、私のペットが…。でもその席が気に入ったらしいですし…隣、よろしくて?」
「あ、あぁ…是非、メリーさんだったら大歓迎です!」
「ありがとうございます、お隣失礼しますね」
隣に私より少しあとに来た昆虫学者のメリーさんが失礼しますと座った。その直後2人の叫び声とガタンと大きな音がしたけど私は気にせずメリーさんと試合が始まるまでお話をしていた。
その試合では一部始終を見ていたアントニオさんが気を使ってくれたのか、男性陣を飛ばして女性陣を逃がして引き分けにしてくれた。
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Mase(プロフ) - みこさん» レスが遅れてすみません、ホセさんのお話はいつもより感情移入しながら書いたので喜んでくださって嬉しいです! (2021年3月28日 23時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あぁ。ホセ、これからも幸せに生きて!!! ホセの話めちゃめちゃ好きです!! (2020年9月25日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» あまりウィルを書いたことがなかったので楽しかったです、リクエストありがとうございました! (2020年9月12日 0時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - …ウッ!ウィリアムがかわいい。すき。ありがとうございます!!! (2020年9月6日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» リクエストありがとうございます、遅くなるかもしれませんが書かせて頂きますね! (2020年8月30日 16時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浅縹 | 作成日時:2020年4月18日 1時