君を奪うために(囚人)※ ページ12
(囚人がヤンデレ気味というかクレイジー) ―――
私の友人であるルカは天才だ、一癖二癖あるがそれを除けば世間一般が言う天才なのだろう。一癖、二癖、除けばの話だが…。
「やぁA、時間はあるかな?」
「うーん、あるけど何か用?」
「はは、ちょっとね…ほら、こっちに来てくれ」
時間があると答えれば彼は問答無用で私の手を握り彼の部屋へと連れていかれた。彼の部屋は正直好きではなくその部屋に埋め尽くされた彼自身の発明品の油染みた匂いが未だに慣れないのだ。
そんな上機嫌な彼の部屋に着いた途端、私は新しい発明品らしい機械を見つけた。
「こ、これって…?」
「なに、驚くんじゃないぞ。これは好きな相手の所有品を機械に置くと相手の全てがわかってしまう発明品だ」
またか、と私はため息をついた。彼の一癖二癖の1部として彼は囚人になってから脳になにか異変が起きたせいかは分からないけど変な発明品を時折作るのだ。
「で、試したいことがあるんだ…。君のヘアピンをここに置いてくれないか?」
耳を疑った、まさか私の所有物を利用するために私を呼んだのか。
彼は基本的に紳士的な面はあるのだが私が関わると狂ったように私の事を知りたがるらしい。確かアユソさんやウィラさんが言ってたっけ…あぁ、イライさんからも忠告されたな。
「さぁ…A、怖くない、怖くないからな。ただ君のことを知りたいだけなんだ…」
近くには鍵のかかったドアノブ、目の前には息を荒らげたルカに挟まれている。私はもうどうにでもなれとヘアピンを渡した。
宜しいならば戦争だ(魔トカゲ、探鉱者 )→←ふたりのしあわせのあじ(占い師)※
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Mase(プロフ) - みこさん» レスが遅れてすみません、ホセさんのお話はいつもより感情移入しながら書いたので喜んでくださって嬉しいです! (2021年3月28日 23時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あぁ。ホセ、これからも幸せに生きて!!! ホセの話めちゃめちゃ好きです!! (2020年9月25日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» あまりウィルを書いたことがなかったので楽しかったです、リクエストありがとうございました! (2020年9月12日 0時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - …ウッ!ウィリアムがかわいい。すき。ありがとうございます!!! (2020年9月6日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» リクエストありがとうございます、遅くなるかもしれませんが書かせて頂きますね! (2020年8月30日 16時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浅縹 | 作成日時:2020年4月18日 1時