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ふたりのしあわせのあじ(占い師)※ ページ11

(内容的に閉じ込めネタ仄暗め、でも幸せ)
―――
おはよう、と私がベッドで寝てる彼女を起こすために紅茶を淹れて運ぶ。すると彼女は目をゆっくりと開け、身体を起こし私におはようと言いながら微笑みかけてくれる。
Aは身体があまり良くないからゲームには参加しない方がいいと思っているし、こうやって私と一緒にいる事が幸せだろうと思っているのだ。

「昨日は随分と冷えた夜だけど大丈夫だったかな…?」

「えぇ、大丈夫よ。ありがとうイライ、心配してくれて…」

そう言いながら彼女はゆっくりとアップルティーに手を伸ばして1口、また1口と味わうように飲んでいた。それが堪らなく愛おしいのだ。私はたまらなくなり彼女の頭を柔らかくなでる。

「ねぇイライ、足がまた痛むのだけど…見てくれるかしら?」

アップルティーを半分飲み終えたところで彼女が下半身にかかっていた布団をゆっくりと捲る。そこには彼女の細い足首に繋がれた足枷の跡が未だにくっきり残っていた。
私が彼女を部屋に閉じ込めた時に付けていた物だが身体が弱い彼女には刺激が強すぎたらしい。

「あ、あぁ…まだ消えてなかったんだ、ごめん…ごめんね……今薬を塗るから少しじっとしておくれ…」

私は彼女の足首の跡に薬草で作った薬を塗り込む、なるべく彼女が痛みで苦しまないように、跡が残らないように…。薬を塗り終えると彼女はありがとうと言ってくれた。

「ふふ、どういたしましてA。また痛みがあったら呼んでくれよ」

「えぇイライ、貴方になら何をされても幸せよ」

そう言うと彼女は私よりも細い腕で私を抱き寄せた、私もそれに応えよう。嗚呼、これが幸せなんだな。

君を奪うために(囚人)※→←2人だけのダンスホール(探鉱者)



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設定タグ:第五人格 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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Mase(プロフ) - みこさん» レスが遅れてすみません、ホセさんのお話はいつもより感情移入しながら書いたので喜んでくださって嬉しいです! (2021年3月28日 23時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あぁ。ホセ、これからも幸せに生きて!!! ホセの話めちゃめちゃ好きです!! (2020年9月25日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» あまりウィルを書いたことがなかったので楽しかったです、リクエストありがとうございました! (2020年9月12日 0時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - …ウッ!ウィリアムがかわいい。すき。ありがとうございます!!! (2020年9月6日 1時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
胡麻麦(プロフ) - みこさん» リクエストありがとうございます、遅くなるかもしれませんが書かせて頂きますね! (2020年8月30日 16時) (レス) id: a401997dcd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:浅縹 | 作成日時:2020年4月18日 1時

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