放送室のカンナギさん【地縛少年花子くん】

☆ ページ30

寧々side



Aくん…置いてきちゃった…





『寧々！』





寧「あ、Aくん！」





『何回も呼んだのに…ったく』





寧「あのねAくん！電話も繋がらないしｯ！お家の人もそんな人知らないって！」





『…なるほどね…花子くんなら何かわかるかも…』





寧「じゃあ早速…」




ﾀﾞｯ





私はスマホ片手に花子くんに相談しようと走る





ﾄﾞﾝ





寧「きゃ」




？「おっと」





しかし、誰かとぶつかりこけてしまう





寧「ごっ、ごめんなさ…」




『寧々大丈夫？』






ｽ…






手を差し伸べてきた人は…







？「こちらこそ、大丈夫？」






いっ、イケメン！






？「はい、落とし物」






寧「あ、ありがとうございます…」







スマホを拾って渡してくれた







寧「すてきな殿方…♡」ﾎﾟｰｰｰ





ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ





ﾊｯ





寧「じゃなくて！花子くん、花子くん！」





寧「行こ！Aくん！」





『あー…ごめん、僕ちょっとさっきの人と話してくる』





寧「？なんで？」






『気になる事が出来ちゃって…』






寧「分かった！私行ってくるね！」






ｽﾙ…





ﾎﾟﾝｯ





ｽｲｰ






貴方side




寧々の近くに黒い鶴が現れる






それを






ｶﾞｯ






掴む






寧「？」





『どーしたの？』






寧「なにか…紙の音がしたんだけど…まっ、いっか！行ってくるねー！」





『行ってらっしゃーい』






寧々に手を振り見送る







ま、どーせ普は居ないけど…







『せーんぱい、なんですかこの鶴は』





？「…おっと気づかれたか」





『気付きますよ流石に…で？この鶴は？』





？「さぁ、何でしょーか！」






『質問を質問で返さないでください…まぁ、そうですねぇ…』








『強いて言うならば…誰かさんの双子の弟の気配がしますね』





？「…君は何者だい？ただの生徒じゃないだろ」






『先輩こそ、こんな杖代(芸)なんて使って…只者じゃないのは貴方もだ』





？「…俺は日向夏彦…高等部2年B組、趣味は『あ、それは良いです』ハイ…」





『じゃあ日向先輩で』ﾆｺｫｯ






夏「…君は？」






『生憎ですが、貴方“達”に教えるわけにはいきません』







バレると厄介…マジで、疲れるんだよなぁ…






夏「…そうかい…だったら」





『？』ﾆｺﾆｺ





ﾋﾞﾘｯ




ﾋﾞﾘｯﾋﾞﾘｯ

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