【名探偵コナン】白い警察

２【純黒の悪夢】 ページ2

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【東都水族館】





『すいません、通してください』


　水族館の名物である観覧車の根本では
　たくさんの人が混み合っていた

　彼女は人混みを抜け、『立入禁止』と書いてある看板とロープをこっそりとまたぐ
　静かに･･･でも早く
　
　階段をのぼり、観覧車の内部へと侵入した彼女
　眩しい電気はやわらかなセピア色に変わり
　観覧車の中心にある非常ボタンは赤く光っている




『(あれが爆弾ね……)』


　観覧車のいたるところに
　黒い塊がとり付けられていた
　彼女は目でそれを確認する
　その塊に繋がれたヒモはどれも真ん中にある消火栓に集まっていた

　爆弾の柱となる消火栓の扉に手をかける彼女ーー





『──このまま開けては危険よね』


　中に何もないことを確認せず開けるな、と言われてきた彼女は、警戒心は大にして作戦を考える『どうやって爆弾を取り出そうか…』

　すると、上から･･･ドンドン、とぶつかる音が




『──上に誰かいるの？』


　顔をあげる彼女
　しかし、『……まあ、いいか』と片付ける『あいにく今はこちらに集中しないと』


　持ってきていたカバンから
　色々と道具をとり出した
　しかし
　後ろからガッという砂利を蹴散らす音が聞こえ────
　手を止めた






？「───お姉さん。そこで何をしているの？」





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