作品失格 (ページ1)

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自分はここの人間では失格ですページ1

白髪がめっきりふえたので、たいていの人から、四十以上に見られます

そう終わり、目を閉じた

いつからでしょう。ここの世界を知ったてしまったのは。

あぁ、そうでした。お道化をした日から数日後、知らぬ人から道化師の面を貰ってからでした。

その次の日に自分の体に異変があったのです

最初は目に謎の黒い罰点がついただけでした。と言っても自分の目は真っ黒であり、よく見ないとわからないぐらいでしたので、気にせず過ごしました

その次の日に、熱を出しました。ただの風邪ですので、1日安静にしていましたらすぐ治りました

次の日、鏡を見たときに異変は起こりました。前の日は、ほとんど寝ていたので気づきませんでしたが、目が赤に染まっていたのです

それも普通の赤なんて者ではありません。黒が入った、まるで血のような色で、黒かった罰点も赤く染まった目をした自分が自分を見つめているのです

父や長兄に伝えようとしました。ですが、伝えてしまったらどうなるだろうと思ってしまったのです

彼らは心配してくれるのか。はたまた自分を軽蔑するのか。又はなにも言わないのか。

そして今、自分は気付きます。自分は誰と話しているのだろうと。

姿も見えない声も聞こえない。自分は声を出していないのは分かっているのですが、頭の中で現状や人の姿を説明したり、自分が道化をしていることを自白したりと、頭の中で考えてるのです

まるで本の文章を書いてるかのように

今だってそうです。名も知らぬ、姿も声も見えぬし聞こえぬ。そんな人に頭の中で声をかけています

その日に気付いてから、それを止めようとし、自分は死のうとしました

ですが何回しても死ねない… 。まるで本の主人公のように、死ぬことは許されないと言ってるかのように

そして自分は年老いてしまいました。そして寿命が尽きるのももうすぐ。

寿命が尽きたら終わるだろう。そう考えていた自分がバカでした。

本は開いた時が生まれた時で閉じた時が死ぬ時。もし本当にここが本の世界でしたら、自分は次の人がこの本を開いた時に幼少期の頃に戻る

自分は気づいてしたのです。この世界は何かの本の世界であるということを。

自分は思いました。ここが本の世界なら、本当の世界もあるということを。

もしそんな世界が本当にあるのでしたら、行ってみたいです。これは今の自分も同じ。

それを最後に自分は意識を失いました