プロターゴニスト(男主/Jr.)2 (ページ30)

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21.SN-1王座決定戦

結果は2m59cmでリア恋さんの優勝。
カメラに向かって爽やかにお手振りをした。

「ボール投げ王です！さぁこの中に野球経験者はいます？」

「湧～～！」

「はぁい！！！」

コーキに自信ある？と聞かれ、野球少年だぞ？と意気揚々の湧。

ただ、今回使うのは野球ボールやテニスボールではなく、当たっても痛くないような軽いボール。
軽いからこそ真っ直ぐ飛ばないし、投げづらい。

コーキがルールを説明し、ゆせから始めてく。
ゆせが奇跡的に1度２枚抜きしたけど、皆思うようにいかないらしい。

「あとAと湧だね。うわ湧の後とかかわいそう」

「それ僕に失礼では～？？あじなんて球技へっぽこの癖に。僕はアメリカ育ちだぞ？？」

そう。いくらブロードウェイで主演をしてようが、パパママのコネ？で個人レッスンで沢山習い事…？をしてようが、楽しいこと大好き騒ぐの大好きアメリカにいたのだ。

ホームパーティー、軽くとはいえ友達同士でのバスケやテニス、野球などはある程度やったし、メジャーの観戦だってしてる。
なんならメジャーに顔見知りだっていたりするのだ。顔が広いから。

「…」

「え、Aガチの野球ホームじゃん」

バン！と音を立て板にあたり、3が落ちる。
おお！なんて声が上がった。

「…」

さすがに狙えるほどコントロールないし、ボール浮くけど、3.6.1ととれた。

「え！すご！！！！え、！でも俺Aが野球してたなんて話聞いてない！！！！」

「え、オリはちょっと話したことあるよ。ほら、アメリカで色んな人とホームパーティーとか色々してたって話したじゃん？ストバスとか。野球もした」

「いやお前これは遊びでやってましたってあれじゃないじゃん？」

「えー湧に褒められんの嬉しいね。でもさ、ほら、僕基本器用だし、友達のパパメジャーで活躍してたから」

「ねぇ本当になんでジャニーズ入ったの」

コーキが引いた目で見てくるから、「あ、これまた後輩組に距離置かれるやつだからカットで」とスタッフに言う。
いつもなら爆笑してくれるスタッフも苦笑いしていた。

湧は順調に2枚とるも、最後に外してゆせの勝ち逃げ。
ショックが大きい湧の肩をポンと叩き、次の企画へ移る。

「息止め王～！！」

「兼本当に美形なのは誰か？顔面偏差値暴露大会～～！！！！！」

「いや勝手にブラックな企画を増やさない！」

コーキが僕にツッコミを入れ、真面目に説明が始まった。