23.家族デート�� ページ44
23.家族デート��
休日午前6時。
「…美術展って何着ればいいの」
今日はカズくんの作品を見に行くのだ。
「並んで違和感ないようにカジュアルに…ブルゾンにワンピに厚底ブーツかな」
ブルゾンは水色ベースに流行りのボリュームスリーブと花柄刺繍の入ったもの(先輩にからのデビュー祝いプレゼント)、ワンピースはシンプルに白ベースの丸えり。
で、寂しい首元は大きめチャームのネックレス。
丸メガネも足せば、
「完璧。」
のはず。
「Aちゃ〜ん？」
「はーい」
部屋の扉を開けると、カズくんがすでに準備万端でいた。
相変わらずオシャレ。
「ヤババ！！オレらカップルみたいじゃない！？」
「カズくんと並んで違和感ないようにって思ったんだけど、大丈夫かな…？」
「まじかわたん！！ねね、行く前に一枚撮ろ？」
「もう…ほんと写真好きだよね」
いぇーい！とピースをするカズくんに引き寄せられ、パシャリと一枚。
「んじゃ、
_____お手をどーぞっ、お姫様？」
「はい」
どちらからともなくクスリと笑い、2人手を繋いで寮を出た。
しばらく歩けば、だんだんと手汗が気になり始めた。
もちろん、自分の。
そう。ノリで手を繋ぎ始めた時は綺麗に忘れてたけど今とても気になる。
手汗ヤバい系女子とか思われたくない。
天使や妹系どころか、今まで作り上げてきたマトモな人イメージが崩れる。
「あの」
「ん？」
「手、」
「…嫌だった？」
不安そうに聞くカズくんは、やっぱり繊細。
あんなにコミュニケーション上手なのに、すごく何かに怯えてる。
違う。違うの。カズくんに問題はない。私にあるの。
「自分の手汗、気になってきちゃって…裾掴んでていい？」
待って、裾も危うい？
手汗で湿らせるの申し訳無い。萌え袖して握る、とか？
あ、腕組むとか？
「…無理してない？」
「うん。だから、カズくんも遠慮しなくていいよ？」
構われるの好き、と緩く笑えば、カズくんは目を見張ったあと、泣きそうな顔でごめんと言って私の腕を引っ張った。
「…っ」
後ろに腕が回された。
首元にあたる髪が柔らかくてくすぐったい。
優しい手つきは、早起きしたせいもあり眠気を誘う。
「…ありがと」
「ね、エスコート、してくれるんでしょう？」
「…ははっ。うん、任せて！」
いつものように綺麗な明るい笑顔を見せるカズくんと2人、再び美術展を目指した。
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玄琉(プロフ) - 暁さん» バクステの差し替え、名前修正して参りました…！ご指摘ありがとうございました！ (2017年11月12日 14時) (
レス) id: f1aaa8dd07 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - ０話とバクステ 不思議な子が名前変換されていませんでした！コメント失礼しました！！ (2017年11月12日 14時) (レス) id: de0e7143c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - とっても面白いです！これからも頑張ってください！あと、夢主の名前が変換されていないところがいくつかありました！それと、「バクステ 隠しコマンドのその先に」の内容が「サボり後輩と童顔先輩」と同じなのですが、これは間違いですか？ (2017年11月12日 13時) (レス) id: de0e7143c3 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - そうでしたか…(^_^;)そうとは知らずコメント失礼致しました、お返事ありがとうございました。この作品の大ファンなので楽しみにしています！お待ちしております！ (2017年10月27日 21時) (レス) id: 6cf0ec161e (このIDを非表示/違反報告)
玄琉(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。以前続編で公開していた一部を、修正後にこちらにあげ、ページがいっぱいになり次第続編全体公開を考えております！暫しお待ち頂ければと…！ (2017年10月26日 7時) (レス) id: f1aaa8dd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄琉 | 作成日時：2017年3月22日 7時
