我々探偵［wrwrd!］ (ページ3)

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voice－響聲－ページ3

逃げろ

逃げろ

ここから。

ここから少しでも

離れた所へ

他人に左右されない

人生が

ほしい。

「はっ、はぁっ」

私は息を切らしながら、駅へと向かっていた、

家族が家に居なくて良かった

お陰で全財産が詰まったカードを持ってくることが出来た。

このまま。

駅に行こう。

どこか知らない所へ行ってみよう。

自由に。

「あ”っ…！？」

私は曲がり角から出ている足に気が付かずに転けてしまった。

い”ったい。

口の中に鉄の味が広がる。

口が切れた？

舌を噛んだかな。

??「うっわぁ、きったなぁいwww」

この特徴的な声。

はなにかかる声、

甲高い。

言葉を伸ばしながら話すウザったいしゃべり方。

顔を上げた先に居たのは、紛れもない実の姉だった、

一つしか変わらない姉。

＿＿華夜(かぐや)。

kg「A～?そんなきったなぁい顔で何してるのぉ?」

「っ…！！」

早く。

行かないと…！！！

姉さんに捕まるのは厄介だ、

どうにか…!

私が痛みを耐えながら立ち上がると、姉さんは腕を掴んできた。

爪が食い込んでる……

姉さんの尖った爪が私の腕を傷つける。

kg「何してるのって…聞いてるんだけど?」

イライラするんだよ。

その顔。

その分厚い化粧の下にあるブッサイクな顔も。

気色悪い猫撫で声も。

全部。

全部さぁ！！！！

「っ離せクソアマｯｯ！！！！！！！！！」

通学路に響いた声。

それは確実に私のこえだった。