"カミシロ" 3 ページ33
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ちょっとした事で命取りになる。
キメラの鋭い爪がAさんの腹部を切り裂いた。
まるでスローモーションの様に飛んでいき、壁にぶち当たる。
｢Aさん！！！！｣
顔から血が引くのが分かる。
｢.....｣
地面に血だまりが出来る。
急いで駆け寄り、声をかける。
｢Aさん...Aさん！！！｣
｢.....｣
反応がない、つまり意識を失っている。
じりじりとキメラが近寄ってくる。
本格的にヤバイ。
キメラが口を大きく開けた。
食われる。
それでもAさんの体を覆う様に背を向けて目をつぶった。
｢.......？｣
何時までたってこない痛みに疑問をし、恐る恐る目を開けて振り向いた。
いつの間にか、火の海となっていた。
自然とザップさんだ...そう思った。
キメラ達は焼ける体をうねらせ必死に消そうとしていた。
炎は大きくなる一方で、灰になるまでずっと燃え続けた。
｢レオ！！A！！！｣
炎が収まった頃に、ザップさんが現れた。
｢遅いですよ！死ぬかと思ったじゃないですか...｣
｢コイツ、折角助けに来たってのによ...｣
｢まぁアリガトウゴザイマシタ。今の炎ザップさんのですよね、少しでも遅かったら死んでましたよ。｣
｢...はぁ？俺火使ってねぇぞ、そっちが使ったんじゃねぇのか？｣
｢え？だってザップさんしか....｣
じゃあ誰がコレをやったんだ？？
隣でひゅっ、と息が聞こえた。
｢って、そうだった！Aさん怪我のを...！！｣
あれ？、と声が漏れる。
確かにAさんは腹部を切り裂かれた。
その証拠に服が破かれている。
のに、傷はなくて血も止まっていた。
｢...ケガ何てしてねぇじゃねぇか。｣
首を傾げるばかり。
｢ンなことよりさっさと引くぞ。｣
ザップさんは意識を失っているAさんを担いだ。
ーーーーーー
ーーー
ー
Aさんは頭を打っていた為病院にいる。
｢....確かに、腹部を切り裂かれた感覚はあった。｣
突然口を開いたAさん。
｢なのに、何で傷が無いんだ？｣
｢...わかりません。僕も傍にいたんですが、あの時、Aさんが気を失った時突然キメラ達が燃え始めて、気付いたら傷は塞がっていました。｣
そっとお腹をさするAさん。
｢話に寄れば、炎はザップさんのでは無い、か。｣
｢...誰の仕業なんでしょうね。｣
｢...気まぐれな"神様の仕業"なんじゃない？｣
力なくそう言った。
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椎名魏(プロフ) - 夜奈 希未さん» 夜奈さん、ありがとうございます！これからも楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2015年6月30日 20時) (
レス) id: 86535fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - 兎魔斗さん» 兎魔斗さん、ありがとうございます！更新はまちまちですが楽しんで頂けたら嬉しいです！！ (2015年6月30日 20時) (レス) id: 86535fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
夜奈 希未(プロフ) - すごく面白いです！血界戦線の小説増えてくれ……これからも最新頑張ってください！応援してます！ (2015年6月30日 19時) (レス) id: 7f2cad6fcb (このIDを非表示/違反報告)
兎魔斗(プロフ) - 凄く面白いです!!,血界戦線の小説は少ないので...面白い小説にあえて嬉しいです!!!これからも頑張ってください!! (2015年6月30日 8時) (レス) id: bef0b55696 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - かりんさん» かりんさん、ありがとうございます！！これからも楽しんで頂けたら幸いです！！ (2015年6月29日 18時) (レス) id: 86535fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名魏 | 作成日時：2015年6月24日 20時
