日常から非日常へ9 ページ15
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｢っと、あぶね。｣
男はこっちにも攻撃を仕掛けて来た。
攻撃を撃ち落とし、身を守る。
正直な話、今色々とやばい。
そろそろ肉体的にも精神的にもキツイ。
ポチッ、とレオ君が何か送信ボタンを押した。
赤い髪の毛の怖い人が携帯の画面をチラリと見た。
｢−−−−ドグニエル･アバシギダン･オル･アルカナ･ワナリス。貴方を｢密封｣する。｣
男は目を見開き、頭と手だけが目の前に来た。
｢−−−最後にいい事を教えてあげよう。君の中には"化け物"がいる。それをどう扱うかは君次第だ。
その"短刀"をせいぜい大事にするんだね、神の子。｣
息を飲んだ。
何を言っているんだコイツは。
てっきり殺されると思ったのに。
"神の子"？ "化け物"？？
口角が上がる。
そして、ガンッと額をぶつける。
｢んなこたぁ知るか。"神の子"だろうが"化け物"だろうが、俺は俺だ。絶望の中でもがき苦しんで生きてやるよ。｣
男はクスッと笑い、血の拘束に包まれて小さな十字架の姿に変わった。
｢.........っは。｣
今までの、全ての緊張が解ける。
銃は虚しく地面に落ちて、俺は力なく座り込む。
身体が重たい、腕が痺れる、視界もはっきりしていない。
誰かが、俺の名前を叫んでる。
意識が掠れていく中、誰かに抱き抱えられて運ばれてるのがわかる。
｢寝ていいよ、ゆっくりお休み。｣
懐かしい声に包まれ、俺は誰かの腕の中で寝る事にした。
〜side レオ〜
カチャン、とAさんの手から銃が落ちる。
全てが終わった、と言う顔をし座り込む。
｢Aっ！！｣
スティーブンさんはAさんの名前を叫び続ける。
−−−こんな感情を乱すスティーブンさんは初めて見た。
誰もがきっとそう思っている。
スティーブンさんは自分の上着をAさんに包み込む様にかけて、そっと抱き上げた。
｢撤退だ。｣
その一声で全員が歩き出す。
僕はAさんが持っていた銃を回収し、Aさんの顔を見る。
目の焦点は合っておらず、何もない空間を見つめていた。
｢寝ていいよ、ゆっくりお休み。｣
スティーブンさんがそう言うと、Aさんはそれに答えるようにゆっくりと瞳を閉じた。
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椎名魏(プロフ) - 夜奈 希未さん» 夜奈さん、ありがとうございます！これからも楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2015年6月30日 20時) (
レス) id: 86535fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - 兎魔斗さん» 兎魔斗さん、ありがとうございます！更新はまちまちですが楽しんで頂けたら嬉しいです！！ (2015年6月30日 20時) (レス) id: 86535fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
夜奈 希未(プロフ) - すごく面白いです！血界戦線の小説増えてくれ……これからも最新頑張ってください！応援してます！ (2015年6月30日 19時) (レス) id: 7f2cad6fcb (このIDを非表示/違反報告)
兎魔斗(プロフ) - 凄く面白いです!!,血界戦線の小説は少ないので...面白い小説にあえて嬉しいです!!!これからも頑張ってください!! (2015年6月30日 8時) (レス) id: bef0b55696 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - かりんさん» かりんさん、ありがとうございます！！これからも楽しんで頂けたら幸いです！！ (2015年6月29日 18時) (レス) id: 86535fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名魏 | 作成日時：2015年6月24日 20時
