外資系にはお兄さんがいた!?[男主] (ページ10)

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＊お泊りページ10

―ショッピSide―

A兄さんが風呂に入っている間、俺はスマホを弄っていた。

早く上がってこんかなぁ。

そう思っているのも束の間、廊下の方から音が聞こえてきた。

ガラガラという扉の開く音を聞いて俺はそちらに顔を向けた。

そこにはお風呂上がりだからか、頬がほんのりと赤くなっているA兄さんの姿が。

正直言ってヤバい。

syp「あ、あがったんすか」

きっと俺の顔は今赤くなっているであろう。

A兄さんの反応がそれを示している。

『？』

はぁ。ほんまにこれだから心配するんっすよ。

悪い虫にも優しくするような人っすから。

syp「どうしたんすか、A兄さん」

俺は静止しているA兄さんに話しかける。

『いや、何でもないですよ。寝ましょか』

こっちです、と俺の手を引いていく。手ぇ大きいな・・・。

『先、寝てていいですよ』

syp「え、寝ないんすか」

『俺はちょっと明日の準備をしなければいけないので』

一緒に寝たいんに・・・。

あ、いいこと思いついた。

syp「手伝います」

『え？』

syp「準備、手伝います」

『でも・・・』

syp「いいっすから、早く」

『わ、分かった』

そしてA兄さんの準備を何とか手伝うことができた。

『ありがとうショッピ。おかげで早く終わりました』

syp「いえいえ」

今度こそ、ベッドに入る。

背中合わせで。

『こうしてると、昔を思い出しますね』

syp「そっすね」

昔はこうしてよく二人で寝てたな。

『じゃあ、おやすみなさい』

syp「おやすみなさい」

少しすると、規則正しい寝息が聞こえてくる。

ゆっくりそちらを見やると、A兄さんも寝返りを打ち、こちらを向く。

その距離は鼻と鼻がくっつきそうなほど。

syp「っ!//」

A兄さんの整った顔が目の前にある。

小さいころから整ってはいたが、今はそれ以上になっている。

前は大丈夫だったのに、何故か胸の鼓動が早い。

あぁもう。考えるのはやめよう。

俺は眠りについた。