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第二十八話「終わり」 ページ32
殴りあうAと神楽。
あの夜兎と渡り合う人間の女は多分こいつだけだろう。
『っ……なんで…お前が俺を殴る!!!!
両親殺したのお前だろが!!!!』
「確かに私はAの両親を殺したアル。本当にすまないと思ってるアル。」
『だったら……死ねよ』
「ダメ。私を殺してもAの怒りは治まらないアル。そして次は神威を殺すアル。」
『何言ってんだ。神威殺したのはお前だろ』
「嘘アル。実の兄を私が殺すはずないだろ。」
『………っああっ。なんで…』
「…………。」
『うぁああ……ごめんね……神楽ぁぁ』
「なんでAが謝るアルか……」
Aは泣いた。そして神楽は皆を避難させていた。
全部終わった。
神楽は皆もAも助けた。
全て終わったんだ。
第二十九話「監獄の崩壊とその後」→←番外「不明な点について」
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作者名：時雨です。 | 作成日時：2017年7月17日 21時
