第二十二話「悪夢」 ページ24
これは夢だ。悪夢だ。早く覚めろ。
なんで…
なんで…皆……
動かない…の?
どうして。
俺の手は赤い?
教えて。
誰か_____
『はっ』
悪夢でした。
『どんな夢だよ……病んでるのか?私…』
寝ぼけ眼で壁にある時計をみやる。
『5:40か……』
もう一眠りしようかと体をたおす。
その時聞こえた確かな声。
「A………」
『あ?』
振り向くと。
『え……ぎ…ん…時…か………』
そこには真っ赤に染まった銀時看守が。
え。は。あ ?
思考停止。
何が起こってる?
そういえば女共が一人もいねぇ…
「は……早く……逃げ……ろ!!!」
チャリン。
足下には鍵の束。
『まっ…てよ…どういうことだよ!!!』
「いい……から、逃げろ!!…いずれ、お前は……知らなければ……ならなかっ……たし…な……」
『く、くそ!!今、医務室に運んでやるから、大人しく寝てろ!!!』
鍵の束を手にとり、扉へ向かう。
『おい、どれだよ……』
「ば……か……扉を…破壊……しろ…」
『こんな時に冗談言うな!!!出来るわけねぇだろ!!!』
ギャアギャア喚いていると、
ペタ。
『』
なんか来る。
ヤバイ感じがする。
ペタ
その姿を見た瞬間、私は凍りついた。
『あ、あ…』
「く…そ……来やが…ったか…」
真っ赤な髪の毛の真っ赤な目の
娘。
頭が痛い。グラグラする。
涙が出た。
『おかしい……よね』
おかしい。絶対に。
だって。ねぇ?
『なんで…?
死んだはず……だよねぇ?』
赤い娘……がニッと笑う。
『か。神楽ァ。』
これが夢なら。
覚めてほしいに越したことはない。
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作者名:時雨です。 | 作成日時:2017年7月17日 21時