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第二十一話「苦手なモノ」 ページ23

じめじめした梅雨の季節がやって来そうですね…

つか、暑い。

『あっちぃ……』

「マジあちぃわ」

『うお、銀時看守。』

「よぉ、A。お前、扇風機とか持ってねぇか??」

『いや持ってるわけねぇだろ』

そんな意味不明な会話を交わしている時………



奴は現れた。


…カサカサ……

『ん?』

「どしたー?」

『あ、いや、なんで、も、なi…………………』

「何フリーズしてんの?あ、G。」

『ふっ、ぎゃああぁぁああぁああったぁああああぁぁ!!!!!!!!!!!!』

私の背後に現れたソイツに反射的に身を翻らせ、暖房に足をぶつけ、
銀時看守のところへダッシュする。

しかぁし!!!!
私と銀時看守の間には鉄格子が!!!!

『ぎ、ぎぎぎぎん時看守!!!!!!お願い!!!!助けて!!!!!!!!』

銀時看守はニヤニヤしながら私を見下ろす。

「頼み方がなってねぇなぁ?Aちゃん??」


ぐぬぬ……おのれ…!!…天パ…!!!

『オネガイシマスタスケテクダサイマセギントキサマ。』
↑お願いします助けて下さいませ銀時様。

「くっそ棒読みだなおい。」

結局銀時看守は檻に入ってきて退治してくれた。

『あ〜りがとぉ〜マジ助かったぁ〜』

「お、あぁ。ま、いいけどよ。」

『へ?何で??』

「お前の苦手なモノ分かったし。笑」

『あ』

「^^」


ああああぁぁぁぁ………!!!!!
最悪だぁぁあ!!!アイツドSだったぁぁぁぁ!!!!!

檻からニヤニヤした顔で歩いていく銀時看守とは対称的に
絶望的な顔で愕然とするAであった。

第二十二話「悪夢」→←第二十話「悩む男達」



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作者名:時雨です。 | 作成日時:2017年7月17日 21時

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