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第十四話「あれ?おかしいな…」 ページ15

【だいぶ閲覧注意】


連れて行かれたのは誰も居ない倉庫。
勢いよく奥の壁に突き飛ばされた私は、思いきり腰を打った。
『ってぇ……!!』

それを見て、女共は爆笑。
思わず拳を握る。
『……なんでこんな事すんだよ。』

すると、ボスみたいな奴が屈んで、
「あんたみたいなブスが……なんで、なんで、なんで、沖田様とキスなんかしてんのよ!!!!!!」
あー……こいつら沖田看守ガチ勢かよ。
『ただの嫉妬じゃねぇか。気持ち悪ぃ。』
すると、ボスが鬼の形相で睨んで、私の髪を掴んだ。
「ふっざけんなよ………さっきから………あぁ、もうこの口うざい。」
そう言うとポケットからカッターを取りだし、
私の口の端へ。
『おい、辞めとけ。ここからは踏み出すな。』
「うるさい、うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!
黙れ!!!!こんな口!!!!」
そう言うとカッターで私の口の端を切った。
『あっ………ってぇな……』
口の切れはしからボタボタと血が垂れる。
それを見た他の奴等は苦笑いで、
ボスはほくそ笑む。
体がピクピク動く。
限界が近い。
と。不意に、いじめんばーの一人が
「そういえばこいつってなんで、こっち来たんだっけ。」
「あ〜あれらしいよ。人殺したって。」

『……………は?』
私が、人殺し??
『おい、そこの二人。その話何処で聞いた。』

「はぁ??あんたに教えるかっつの。もうちょっと考えて喋れバカ。」
「マジ無能(笑)」

『んだと………??』
はい。限界。
立ち上がろうとする私をボスが腹を殴る。
よろめいた私の肩へカッターを突き刺す。
『てめぇ………!!!!!』
「あんたなんか、死んじゃえばいいんじゃない???人殺しの出来損ないが!!!!」

プツン。

あれ?おかしいな……体の自由が効かない。
あれ?ボスが壁に叩きつけられてる。
皆が怯えた顔で私を見てる。
私なんかした??
ダメだ。意識が遠のく。
私は遠のく意識と自由が効かない体に身を預けた。

第十五話「そろそろ」→←第十三話「つまらない日々」



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作者名:時雨です。 | 作成日時:2017年7月17日 21時

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