9話 ページ11
Aside
『ｽﾞﾋﾟｨｨ』
と買ってきたティッシュで鼻をかんで彼へ向き直る
「んで、なんでお前がここに…って、猫葉ってお前か…」
『そうです"』
鼻声の私に何か言いたげに目を見たが何も言わずにまた資料に目を向けて
「ったく、オールマイトさんもこいつに甘いな」
資料に向けていた目を私の買ってきた物に向けるとそう言って
『それは…同感です…』
あ、鼻マシになったかも。
「とりあえず…自己紹介がまだだったな。相澤消太もといイレイザーヘッドだ。よろしく」
『は、はい！えと、よろしくお願いします』
「まァこれから色々あるし会うと思うから先に言っておく。俺の担任は1年A組で、お前もA組だ」
パァァと効果音がつきそうなくらい口角が上がったのは仕方ないと思うんだ。
「…そんな嬉しそうな顔をするな」
布に顔を少し埋めて言う相澤先生さん。
『相澤先生さんに会えて嬉しいです…、私ずっとあの時から憧れてて…』
「はァ…先生とか敬称の後にさんを付けたらなんか変だろ。相澤先生と呼べ……5年、長い間よく覚えてるな、俺の匂いなんて」
まさか臭うのか？なんて言いながら首に巻いてる布とかヒーロースーツをすんすんと匂う先生
『…私、猫、なので…』
ﾎﾞﾌｯ
と猫モードに切り替えると
「…あの時と同じだな、全く」
顔には出さないものの少し驚きながらじぃ、と見つめてくる先生。
ﾎﾞﾌｯとまた人間の姿に戻って
『あと、感情。感情の匂いが分かります』
「感情の匂い？」
意味がわからない、という様なトーンで聞いてくる。
分からないのにも無理はない、な。
『はい、今先生は意味がわからない！と思ってますね。そういう時は疑問、疑い、みたいに感情にカテゴライズされてて、大まかに匂いで感情分かるんです』
「へェ…面白いな」
と言った彼は口角が上がってニヤリ、と笑った。
ｸﾞｩｩ…とお腹が鳴って、ぱ、顔を見られる。
『…』
気まずい…!!
「…今お前はお腹が空いてるだろ」
『それは匂いじゃなくて音ですぅ……』
真っ赤になった顔を両手で覆う。
「とりあえず服の採寸だ。そうだ、これを伝えに来たんだよ…」
ﾌﾞﾂﾌﾞﾂといいながら資料を見つめる彼に少し見惚れていると少し小突かれて
「ほら、行くぞ」
と歩き始めるので私は彼の背中を追って仮眠室を出た。
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ノト(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2022年11月14日 19時) (
レス) id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ノトさん» もちのろんですぅー！！ (2022年11月14日 18時) (レス) @page39 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ノト(プロフ) - りんごさん» りんごさん、ありがとうございます！過去を振り切れた猫葉ちゃんがどう皆と接していくのか、良かったら見届けてください！ (2022年11月13日 21時) (レス) id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ好きですー！！1aのみんなとの絡みももっと見てみたい欲がでてくる！！！ (2022年11月13日 21時) (レス) @page35 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ノト(プロフ) - ちきみさん» ちきみさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年11月12日 0時) (レス) @page20 id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノト | 作成日時：2022年11月9日 23時
