事件88どうして…？ ページ41
白倉「…彼女の言うとおりさ…少し前に、女装した写真を送ってくれと頼んだんだ…ところが先生から送られてきたのは『君の素顔はこれに勝る物なし』というメッセージと共に入っていた…僕の昔の顔…」
横溝「それが整形前の写真と…」
白倉「そう…化粧とカツラで顔がはっきりしないし、女装の写真なら笑えると思いなんとか写真を貸してもらおうと先生に掛け合ったけど…先生は…」
『ああ…君が女のカッコをしたふざけた写真なら、どのフロッピーに入れたかわすれてしまったよ！君の所に送った写真ならすぐ出るぞ！何ならわしが直接編集部に送ってやろうか？』
白倉「その言葉にキレて…我に返ったら目の前に広田先生が倒れていたんです…後は、その人たちが言った通り、何もかもズバリ的中ですよ…」
横溝「では署まで…」
警官「ハッ！」
A「白倉さん…きっと、教授は…『素の自分にもっと自身を持て』っていいたかったんじゃないのかなって、だから昔の写真を送ったんじゃないかと思いますよ…」
白倉「…その言葉…広田先生から直接聞きたかった…残念です…」
その後、白倉さんは静岡県警へ、署へと連行されていった…
横溝「いやあ見事な推理！！事件が解決したのはあなたがたのおかげてすよ白瀬さんに阿笠さん！！」
博士「あ、いやまあ…」
横溝「特に白瀬さん！やはり凄いです！！犯人の動機まで、それに最後の言葉も！！」
A「あははどうも…」
博士「それよりワシが取りに来たフロッピーをすぐに返して欲しいんじゃが…」
横溝「ダメですよ！証拠物件は一応署で調べてからじゃないと…」
博士「…だそうじゃ！どうする？」
コナン「しゃーねーな…取り敢えずここから引き上げるとするか…ほら、早くお前も…」
A「…！！」
哀「……どうして…？どうしてお姉ちゃんを助けてくれなかったの？」
コナン「お、お姉ちゃん…？」
A「…っー…」
哀「まだわからないの？ヒロタマサミは広田教授から取ってつけたお姉ちゃんの偽名よ！！」
コナン「ま、まさか…あの10億円強奪事件犯の広田雅美って…」
横溝「？」
博士「お、おい…」
哀「あなた達ほどの…あなた達ほどの推理力があれば…お姉ちゃんの事ぐらい簡単に見抜けたはずじゃない！！なのに…なのに……どーしてよー！！！」
震える哀ちゃんの涙声が…忘れてはならない事件を私と新一の脳裏に蘇らせてくれた…
それは哀ちゃんが私たちに初めて見せた素顔だったのかもしれない…
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作者名：時雨 | 作成日時：2017年11月25日 10時
