事件86 ページ39
A「じゃあはじめましょうか!!…コナン君も手伝ってね」
コナン「うん!」
A「まずはカセットテープの中身を適当な長さまで外に出す…」
『あ…』
コナン「カセットを電話にセットする…勿論テープをはみだたせたままね…」
A「次にはみ出したテープを真っ直ぐ伸ばしながら、ドアの外に出て鍵についてるリングにテープを通します…」
コナン「そしてその鍵をドアの外に残したまま余ったテープを持って…部屋の中のノートが落ちている位置まで戻る…」
A「後は高さの同じポーンの駒を3つ、三角形に置いて…」
コナン「余ったテープの先端を電話に一番近い駒に乗せて…その上にノートを乗せて…」
哀「フン…とんだ茶番だわ…テープが引っ張られる力で駒を倒すつもりでしょうけど所詮机上の空論…コマの台座はしっかりしてるから倒れる前に鍵は駒にひっかかったままノートの外に出て…」
A「フフッ……逆さだよ!この後に駒を逆さにするんだ!!」
哀「え?」
コナン「駒の頭が丸くても…このノートの様に裏の厚紙がしっかりしていれば乗せられるはず…」
A「んーまあ、見ててよ…私達が今やって成功させるからさ!」
哀「………」
コナン「じゃ、A姉ちゃん!電話頼んだよ!」
A「はーい!まずは部屋の外に出て鍵を掛けて、鍵を床に置いて電話をかける…」
ピポパポ…
コナン「すると留守番電話が作動し…テープが巻き取られる…その力で鍵はドアのしたでスキ間を通り…部屋の中央に仕掛けたノートの下に入り…」
A「やがて駒にぶつかって…駒はバランスを崩し…鍵は…ノートの下に…」
パサッ
『は、入った!!』
横溝「なるほど…留守番電話を動かし続ければテープは巻き取られ、証拠もなくなるというわけか…」
ガチャ
A「うまくいきましたか?」
博士「バッチリじゃよ!Aく…」
横溝「え?」
博士「あ、いや…言ってた通りじゃったな!!ハハハ…」
博士(コナン)「ちなみに…駒の立てる位置をノートの隅にすれば、駒がノートの下に入り込みにくくなるが…まあ、入ったとしても不自然には見えんじゃろう…」
横溝「…となるとこのトリックを使えたのは…10件も留守番電話に伝言を入れている…白倉陽さん!!あなたということになりますね!!」
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作者名:時雨 | 作成日時:2017年11月25日 10時