事件78 ページ31
『こんばんはー』
広田妻「ああ、白瀬さんですね…話は主人から聞いてます…」
博士「客人は帰られたんですか?」
広田妻「ええ…主人の教え子が何人か入れ違いに来てたみたいですけど……コンコン…あなた?あなた?変ねー中で何かやってんのかしら?鍵なんか掛けて…」
トンっ
静かにAはとんで上の窓に手をかける…
博士「え?…お、おい…」
A「…!!…コナン君」
コナン「?」
バッ
コナン「!?この部屋の合鍵は!?」
広田妻「え?そんなものないけど…」
コナン「じゃあ、博士!このドアぶち破るの手伝ってくれ!!」
博士「何!?」
コナン「早く!!」
ドンドン
広田妻「ちょ、ちょっと…」
A「奥さんと哀ちゃんはさがってて!!」
ドカッ
博士「!?」
広田妻「きゃああああ」
ピトッ
そっと脈があるか確かめる…
A「…もう…」
コナン「博士警察よんでくれ!」
博士「わ、わかった!」
しばらくして…静岡県警がきた…
博士「事故…ですか……?」
横溝「ええ…まだはっきりとは言えませんが…」
科捜研「横溝さん!死因はどーやらこの置物によるものかと…おそらく転倒した時に…」
横溝「やはりそうですか…」
博士「転倒とは…?」
横溝「つまりこうですよ…死んだ広田正巳さんは、本棚の上の方に載っていた何かを取ろうとして棚に足を掛け、バランスを崩し、本棚ごと倒れ込み、先に棚から落ちたあの置物に後頭部を強打し、死に至ったんです!」
でもおかしくないか…電話がひっくり返ってて上に本を被せてある…カモフラージュか?
横溝「その証拠に、この部屋のドアにも、ドアの上に並んだ窓にも、しっかりと鍵が掛かってました!そしてたったひとつしかないこの部屋の鍵は本と共に部屋に散乱していた…ノートの下に…」
やっぱりできすぎてるよーな…
博士「なるほど…広田教授本人が鍵を掛け、その後事故で亡くなったとしか考えられんと言うことじゃな?」
横溝「ええ…これはどーみても…」
コナン/A『誰かに殺されたかもしれないよ』
横溝「え?」
コナン「事故に見せかけてね…」
横溝「君は確か毛利さんのところの…それに…あなたはもしかして…」
A「白瀬Aですよ」
横溝「やはり!この頃こっちでも有名でしたよ!」
A「ハハハ…どーも…」
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作者名:時雨 | 作成日時:2017年11月25日 10時