おそ松さん×ボカロ！！第2章（※作者の完全なる自己満((ry）

番外編　クリスマス part5 ページ6

「…っ！」

私は飛び起きた

身体のあちこちを触り、傷がないことに安堵する

やっぱり夢だったのか…まぁ、あれだけのことが起きるわけないよな…

安堵の溜息をつきながらベッドから降り、背伸びをする

布団を整えようとベッドに向き直ると、枕元には黒のサンタ帽があった

「なっ……んで……」

私はあの光景を思い出し、手が震える

しかしここにずっと置いておくわけにはいかないので、震える手で恐る恐るサンタ帽を取ると、何か紙切れが落ちる

それを広げてみると

『これに懲りたら、もう今までのようなことはしないこと。約束を破ったら、次は本当に……どうなっても、知らないよ？』

と、きれいな字で書かれていた

その文の下に

『この帽子はささやかなプレゼントです
　 Happy Black Xmas！
　 fromおそ松』

ブラッククリスマスって……

「……ふふっ」

あの'夢'はもう見たくはないけれど

見れてよかったと、この手紙を読んで思った

きっとこれがなかったら私は……

「ありがとう、ブラックサンタ」

私は黒いサンタ帽をタンスにしまい、代わりにしまいこんでいた今まで盗ってきた財布を引っ張り出す

私はその財布をできる限り元の持ち主に返そうと思う

きっと怒られたりするだろうけれど

自分のやったことは、少しでも償いたい

冗談にしてはキツすぎるものがあるが…

「プレゼント、返しに行きますか」

ちょっとした、サンタのような気分で家を出るのであった


その様子を微笑ましそうに眺めている六つの影がいるのは、また別のお話────


end ブラッククリスマス【After the Rain】

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