EN王国のお姫様 (ページ14)

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『という訳で、ジョンウォン王子とジェイク王子に会ったんだ〜。』

「この2日で王子2人に会うなんて目まぐるしいね。」

ジェイクさんはしっかり従者に怒られて、今日は用事があるからと言ってそのままどこかへ行ってしまった。
ジェイクさんは留学生だから、今日からこの城の一室で寝泊まりするそうだけど。

そして暇になった私は、ヒスンオッパの部屋におじゃま中である。

『なんかこう、王子ってもっと近寄り難いというか、怖い人なのかなって思ってたけど、ジョンウォン王子は猫みたいだったし、ジェイク王子は犬みたいだった。』

「はは、それはまあちょっとわかるけど。でも僕もソンフンも一応王子だけど、近寄り難い感じする？」

『しないけど！ヒスンオッパは黙ってたらちょっとオーラあるよ。』

「それ褒めてるの？」

ヒスンオッパは読書をしながら隣で話す私の頭を撫でてくれた。

「ふふ、ソンフンはさぁ、ジョンウォンもジェイクもカッコイイからAに会わせたくない！って言ってたんだよ。」

『ソンフニオッパもヒスンオッパも、2人と面識あったの？』

「まあ、王子同士だし。アッパ達が会合する時には、一緒に着いていって隣の部屋でお喋りとかするんだよ。それで、妹がいるって話をしたら2人とも会いたいって煩くて。ソンフンがダメ！！！！って大きな声だして面白かったなあ。」

『ソンフニオッパは過保護だよね。』

それに比べるとヒスンオッパはまだ良心的だけど。

「え〜、僕だってAが心配だよ。ジョンウォンもジェイクも、見た目は猫とか犬みたいだけど、気をつけないとガブッといかれるかもね。」

『え』

怒ると怖い、みたいなそういうことかな。
うーん。ジェイクさんとか怒らなさそうだけど…。

「まあAのオッパが沢山できるのは良いことだけど、こうやってたまには僕だけの妹になってね？」

『…ヒスンオッパ、急にオッパし出すの心臓に悪いです…』

うちの国の王子もやっぱりすごくカッコイイです。