Siesta 2 【Masaki.A】 (ページ5)

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5.意気投合 -side.A- ページ5

Aちゃんと花ちゃんは、初対面にも関わらずすぐに意気投合したみたいだった。

「え？花さんて『Sunny』で働いてるんですか？」

「そうなの、知ってる？」

「知ってますよ、もちろん！私大好きで、何回も行ったことありますよ！」

「ほんとに？嬉しいなー！」

「あれ？じゃあもしかして雅紀くんがケガした時に持って行ったシュークリームって、Sunnyシュー？」

「そうだよ、食べた？」

Aちゃんが、口ごもる。

「あー、えっと。あん時は、ヤカンがピーってなったから食べられなかったんだよね」

「う、うん」

思わず俺が口をはさんだけど、あんまり助け舟にならなかった。

花ちゃんは、ヤカン？って不思議そうにしながらもうそれ以上は突っ込まなかった。

「あ、花ちゃんコンテストいつだっけ？
また忙しくなるんだよね？」

今度こそ助け舟になるよう、話題を変える。

「来月だよ、今年こそは優勝するよ！」

Aちゃんに、花ちゃんは毎年工芸菓子のコンテストに出ていて入賞の常連であることを説明する。

「優勝目指すのはいーけど、体気をつけてね」

ニノがため息をつきながら言う。

ニノはなんだかんだ言って優しいからね。

ドSなだけで。