41話 ページ45
美術館の中はまるで、アラビアン風の大人っぽい、落ち着いた雰囲気だった。
蘭「わぁ・・・綺麗!」
園「・・・もしかして蘭、まさか新一くんと来たいなぁ・・・とか考えてるんじゃないの?」
園子ちゃんのその言葉に、コナンくんと蘭ちゃんの顔が赤くなっていく。
蘭ちゃんはわかるけど・・・なんでコナンくんまで?
すると、それに気づいた園子ちゃんが言った。
園「あぁ!ガキンチョまた赤くなってる!蘭のこと本当に大好きなのね・・・でも、残念!蘭には工藤新一っていう旦那がもういるのよ。あきらめなさい。」
あぁ、そういうこと。
なんだかんだ言っても、コナンくんもまだ子供ってことかな。
少し安心しながら、私達がゆっくり歩いていると、園子ちゃんが叫んだ。
園「あ、これよ!予告状の宝石!」
園子ちゃんの指の先にあったのは、きれいな青い・・・深海のような深みを感じるきれいなサファイアだった。
きれい・・・。
思わず見とれていると、スマホが短くなった。
すると、それは秀一からのメッセージで、「そろそろ帰ってこい。」と一言。
帰る時間くらい自由にさせてよ!
そう思ってイライラしていると、コナンくんが話しかけてきた。
コ「どうしたの、Aさん。なんか、表情怖いけど・・・。」
そんなコナンくんに私はにっこり微笑み返す。
「さぁ?なんか、どいつもこいつも人使い荒くてさ・・・。まぁ、いいんだけどね。」
夜中に帰ってやろう。
そう決意して、私はサファイアに視線を戻した。
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作者名:もなか | 作者ホームページ:http://hp/Aaar
作成日時:2024年1月24日 21時