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突然ザァッと、大きな音を立てて大量の雨が降ってきた。

運動着はもうずぶ濡れで、ヘッドホンを守ろうとした時にはもう遅かった。そして目の前の炎はじゅわりと消えていってしまった。


『…っ!!!』


もう一度炎を出そうとしても大量の雨が邪魔をしてくる。


ペタリと顔に張り付く髪の毛と体に張り付く運動着。
もう壊れてしまったであろうヘッドホン。目の前の少し皮膚が焼け爛れているゴミ2つ。


無性にイライラした。

けれどどこにこの感情をぶつければいいかわからず持っていたマジカルペンをゴミ達に投げつけた。

そのタイミングを狙ったのか否か、大量の雨は止んだ。


「いやぁ、すごい火事だったな!みんな無事か?」



後ろからそんな脳天気な声がきこえた。

チラリを見やると、そこには褐色肌で白いターバンを頭に巻いている好青年がいた。


赤くキラキラと光る瞳はまるで穢れをしらないようだった。


バル「アルアジームたすかった。取り敢えずお前らは各教室に戻れ。怪我をしているやつは保健室にいけ」


いつもの筋肉バカはどこへやら、真面目に指示をだすバルガスを他所に壊れたであろうヘッドホンを外した。

スピーカーの中にも水が入ったようで、スポンジを伝い微かに水がでてきた。


あの日からずっと使っていたヘッドホン。僕の宝物であり、体の一部のようなものだった。

水をあらかた抜いた後、ハンカチで軽く拭いたが、ハンカチ自体も濡れていたので意味がなかった。


壊れて使い物にならなくなったヘッドホンをもう一度首にかける。


ざわざわとガヤつきながらも帰っていく生徒を横目に気づかれないように一人真反対へと歩いた。








ラギ「A___」

「お!ラギー!大丈夫だったか?これ、そこに落ちてたんだけど誰のマジカルペンかわかるか?」

ラギ「あ、…俺が預かっておくっス」

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かふぇもか!(プロフ) - え、神ですか?更新頑張って下さい! (9月28日 7時) (レス) id: 67da7e264d (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - えっすごい好きです!!!!!更新停止なのすごく悲しいです、再開してくれたら嬉しいです! (2022年1月22日 20時) (レス) id: 568bb71bb9 (このIDを非表示/違反報告)
うぇーい←おい - ふーん...泣いた←更新待ってます!がんばってえええええ← (2021年4月14日 0時) (レス) id: 9a18975db5 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - 更新停止中に泣いた…待ってます!!続き待ってます!! (2021年3月25日 9時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
すこ - とっても面白いです!更新待ってます!作者さんにこの想いを届けよう! (2021年2月13日 14時) (レス) id: 58a1d0c06a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:終わりの芝生 | 作成日時:2020年6月8日 18時

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